Xperia Z1 CompactをFOMAプラスエリアとLTE Band19に対応させる

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Xperia Z1 Compact (D5503)をFOMAプラスエリア及びLTE Band19に対応させました。Xperia Z1 (C6903) / Z Ultra (C6833)も同じ方法でFOMAプラスエリアやLTE Band19を掴むようです。

はじめに

自分は技術的なことはまるでわかってないので質問されても何も答えられません。最悪の場合、通信できなくなる可能性のあるカスタムです。各種バックアップは万全に。

参考:[Xperia Z2 D6503]プラスエリア化してみた。(LTE、3G) | THE BOOLEE STREET

実行環境&Tools

共通

・D5503_14.4.A.0.157_Customized ○○.ftf
Techmode.apkが入っているのでCustomized UKのROM推奨です。

・HTCDiagDrivers.zip

・QPST
自分は2.7 build 402を使いました。

FOMAプラスエリア対応化のみ

・mzTool_1.2.1a.exe.7z

・wxmsw293u_gcc_custom.dll.7z
wxmsw293u_gcc_custom.dllはmzToolと同じフォルダに入れておきます。

LTE B19対応化のみ

・QXDM
自分は3.12.714を使いました。

・Xperia Z1f SO-02FのLTE B19関連のrfnv
Z1f_B19_rfnv.zip

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下準備

・PCのフォントサイズを「小」に変更

・QPSTなど使用するソフトのダウンロード&インストール

・HTCDiagDriversのinfファイルの書き換え
64bit版Windowsは/Win x64/HtcUsbMdmV64.infを、32bit版Windowsは/Win x86/htcdiag.infを書き換えます。

[Models.NTamd64]の項目
%OEM00% = Modem0, USBVID_0BB4&PID_0B03&MI_00
上記を
%OEM00% = Modem0, USBVID_0FCE&PID_5146&MI_04
に書き換え。

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自分用&色々わかってる人用

これ見てわからん人はこの下に詳しく説明書いてあるんでそれ見て操作してください。

・Z1 CompactのftfのBASEBANDのみを焼いてBASEBANDを初期化

・Z1fのB19関連rfnvを移植

・NV#1877を書き換えてFOMAプラスエリア化
(Hex:2000006e80380 → 100600000ee80380)

・NV#1878をHex:d→11 / Dec:13→17に書き換え

・NV#6828を書き換えてLTEのバンドをB1/3/19に設定
(Hex:524511 → 262149)

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FOMAプラスエリア対応化

・端末とPCをUSB接続する。

・コマンドプロンプトで以下のコマンド。

・USBデバッグをOFF。

・USBデバッグをON。

・デバイスマネージャーで、「ほかのデバイス」に並んでいる「D5503」の中からハードウェアIDが「MI_04」のデバイスに、用意したHTCDiagDriversをインストールする。

z1c-lteb19-device-manager

・スタートメニュー→QPST→QPST Configurationを起動する。

・Portsタブ→Add New Port→「Show Serial and USB/QC Diagostic ports only」のチェックを外す→出てきた項目をクリック→OK

z1c-lteb19-qpst-config

・QPST Configurationを終了させる。

・エクスプローラーからC:Program Files (x86)QualcommQPSTbinRF_NV_Manager.exeを起動する。

・Settings→Comport→「COM3」を選択→OK

・File→Read From Phone→1877→「Hex」にチェック→文字列をコピー(2000006e80380)
ここで数字が表示されない方は、PCのフォントサイズが「小」以外に設定されている可能性があります。
※RF NV Managerは閉じないでおく

z1c-lteb19-rfnv-1877-before

・mzTool.exeを起動→Input RadixはHex→RF BC Configに先ほどの値(2000006e80380)を入力する。
※wxmsw293u_gcc_custom.dllをmzToolと同じフォルダに入れておく。

Bit Informationが以下の通りとなっていることを確認する。

z1c-lteb19-mztool-before

・Band Preference (NV Value)タブに移動する。

・元から対応しているバンド番号07, 08, 09, 19, 21, 22, 23, 25, 26, 49と、プラスエリアに対応させるため27, 50, 60を加えた、【07, 08, 09, 19, 21, 22, 23, 25, 26, 27, 49, 50, 60】にチェックを入れる。

・右下のRF BC Configに計算された数値が表示されるのでHexの値をコピー(1006 0000 0EE8 0380)

z1c-lteb19-mztool-after

・RF NV Managerに戻り、mzToolで作成したHexの値(100600000ee80380)を1877番に書き換える。(※スペースは削除する)

・Write NVをクリック。
心配な人はWhite NVを何回か押した後、File→Write Changed NV Items To Phoneを何回か押す。

z1c-lteb19-rfnv-1877-after

・コマンドプロンプトで以下のコマンド。

・USB接続を解除して端末側で再起動する。

・電話アプリで「*#*#4636#*#*」→「携帯電話情報メニュー」→「無線バンドを選択」→「Japan Band」をタップし「成功」と出れば作業終了です。

確認するには、電話アプリで*#*#7378423#*#*と打った後、「Service info」→「Configuration」の順で選択していきます。成功していれば「Working band/s:」のところに「UMTS_BC6, UMTS_BC9, UMTS_BC19」の3つが追加されているはずです。

z1c-fomaplus

UMTS_BC6はともかくUMTS_BC19にはハード的に対応してないとかどこかで見たような気もしますが、周波数的にはデフォルトで対応しているUMTS_BC5がUMTS_BC6とUMTS_BC19を内包してるんだから対応してんだろと思わなくもないわけで。

まぁ今の世の中W-CDMAよりLTEの方が重要ですから、UMTS_BC19に対応してようがしていまいが割とどうでもいいですね。奥多摩でキャンプしたり東京郊外へ行っても3Gを掴んでいるので、多分ですがFOMAプラスエリアをちゃんと掴んでいるんじゃないかと思ってます。

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LTE B19対応化

※上記のFOMAプラスエリア対応化の作業を行っている前提の説明です。

・端末とPCをUSB接続する。

・コマンドプロンプトで以下のコマンド

・USBデバッグをOFF。

・USBデバッグをON。

・スタートメニュー→QPST→QPSTConfigurationを起動する。

・Portsタブ→Add New Port→「Show Serial and USB/QC Diagostic ports only」のチェックを外す→出てきた項目をクリック→OK

z1c-lteb19-qpst-config

・QPSTConfigurationを終了させる。

・エクスプローラーからC:Program Files (x86)QualcommQPSTbinRF_NV_Manager.exeを起動する。

・Settings→Comport→「COM3」を選択→OK

・File→Read From Phone→1878に移動する。

・Hexならd→11、Decなら13→17に書き換える。

z1c-lteb19-rfnv-1878-after

・RF NV Managerを終了する。

・スタートメニュー→QPST→EFS Explorerを起動→COM3を選択→OK

z1c-lteb19-efs

・nv/item_files/rfnvにZ1fのB19関連rfnvをD&Dでコピーする。

・EFS Explorerを終了する。

・スタートメニュー→QXDM Professional→QXDM Professionalを起動する。

・Options→Comunications→Target Portで「COM3」を選択→OK

z1c-lteb19-qxdm1

・元の画面に戻って「View」を「NV Browser」にし、「Category Filter」で「LTE」を選択する。

z1c-lteb19-qxdm2

・ID:06828のLTE BC Config→右下「Read」→「Input」の値をコピーする。(524511)

・この値は10進数リトルエンディアンなので、電卓ソフトか何かでB1/3/19の値を計算する。(262149)
※docomoだけでなくSoftBankのSIMも挿して使う、という人はBand8も有効にするといいと思います。ちゃんと掴むかは知りませんが。(262144)

・先ほどの「Input」のところをトリプルクリックして、計算した値を貼り付け→右下「Write」

・QXDM Professionalを終了する。

・コマンドプロンプトで以下のコマンド

・USB接続を解除して端末側で再起動する。

・*#*#4636#*#*で「JAPAN BAND」に設定する。

・*#*#7378423#*#*→Working band/sを確認する。

成功していればこんな感じかと。

z1c-fomaplus-lteb19

B19を掴んでいるかは、Customized UKのROMを焼いている場合は「*#*#386#*#*もしくは*#*#585*0000#*#*でTech Mode by Sonyに入ってE-ARFCNを確認する」ことによって、それ以外のROMの場合は「QXDM Professional→View→LTE ML1 Serving Cell~でE-ARFCNが6100かどうか」で確認できます。

z1c-techmode

z1c-lteb19-qxdm-earfcn6100

※上記の2画像は別々の時のものなので違うE-ARFCNを示しています。
Tech ModeのE-ARFCNは1849なのでBand3を、QXDM ProfessionalのE-ARFCNは6100なのでBand19を掴んでいることがわかります。

参考:LTEの中心周波数とEARFCNリスト | Gadget and Radio

感想

正直言って面倒くさいですね。

Nexus 6だってFOMAプラスエリアとかdocomoのLTE 800MHz帯に対応してるんだし、Z4シリーズではXperiaもそこらへんの対応お願いしますよ?手間ももちろんですが、やっぱりデフォルトで対応している方が電波のつかみとか電池消費とか気にせず精神衛生的にも安心して使えますので。

おまけというかメモというか

NV#1877
Z1f初期値=100000000c680380
Z1C初期値=2000006e80380
Z1C+FOMAプラスエリア=100600000ee80380

NV#6828
Bin:10000000000011011111
Dec:524511

Bin:01000000000000000101
Dec:262149

Bin:01000000000011011111
Dec:262367

Bin:11000000000011011111
Dec:786655

Bin:01000000000000000000
Dec:262144