Moto G5 開封&レビュー

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Moto G5を購入しましたので、レビューを行います。

スペック

機種名 (型番)Moto G5 (XT1676)
ディスプレイ (解像度)5.0インチ (1920 x 1080)
端末サイズ144 x 73 x 8.7 mm
重量149g
SoCSnapdragon 430
RAM2GB
内部ストレージ16GB
microSDmicroSDXC対応
前面カメラ5MP
背面カメラ13MP / フルHD動画撮影
バッテリー2800mAh (取り外し可能)
W-CDMA1, 2, 5, 8, 19
LTE1, 3, 5, 7, 8, 19, 20, 28, 38, 40
Wi-Fi802.11 a/b/g/n
BluetoothBluetooth 4.2
USBMicroUSB
指紋センサーあり (前面)
その他NFC・電子コンパスなし
ソースMotorola

Snapdragon 430にRAM 2GB、内部ストレージ16GBということで、ローエンドではないもののエントリークラスのスペックとなっています。

2万円台という価格を考慮すればそのスペックも納得ですが、その一方でMoto G5は指紋センサーを搭載していたり、5GHz帯のWi-Fiに対応していたりと、価格の割に頑張っている部分がいくつか存在しています。特に指紋センサーは機種によってその出来の差が大きく、速度が遅かったり精度がイマイチだったりで使い勝手が悪いことがしばしばありますので、そういった点も含めてレビューを行っていきたいと思います。

そんなMoto G5は以下の通販サイトで販売されています。

開封

鮮やかなライトグリーンが目を引くパッケージです。(スマホのパッケージが店頭に並ぶことはほとんどありませんが……)

Moto G5本体の他には
・ACアダプタ (5V/2A)
・MicroUSBケーブル
・イヤホン (金メッキ処理すらされていない安物)

が付属しており、追加でアクセサリ類を購入しなくてもOKな仕様となっています。

ハードウェア

価格相応のハードウェアだと思います。ヤワな感じはありませんが、高級感もあまり感じられません。

デザイン的にも、個人的には「うーん……」といった印象です。変に金属を使用して継ぎ目を見せるなら、いっそ全部樹脂にして1枚にしてしまった方が良かったように思います。(バックプレートの素材は中央部が金属で、外周部が樹脂です)

操作性

操作性に関しては良好です。5インチという画面サイズや、なだらかにラウンドした背面のおかげで片手でも比較的楽に操作することが出来ます。

右側面に配置されているボタンも電源ボタンのみが溝を掘られており、音量ボタンと簡単に区別ができて便利です。

ソフトウェア

Motorola自身が “Pure Android Experience” を謳っているだけあって、ほぼ素のAndroidとなっています。

当然docomoやauの使いもしないアプリは入っていませんし、テザリングに制限がかかっていることもありません。

ギャラリーアプリや音楽アプリがそれぞれGoogleフォト・Google Playミュージックしかインストールされていないので、その点についてやや不便に感じる人もいるかもしれませんが、Playストアからアプリをインストールすれば解決できるので大きな問題ではないでしょう。

Moto Actions

Moto G5は基本的に素のAndroidですが、Moto Actionsという独自機能も搭載されており、例えば縦に2回振ることによってLEDが点灯したり、横に2回ひねることによってカメラが起動したりします。

それらの機能は便利だと感じたのですが、Moto G5から新しく実装された “ワンボタンナビ” に関しては正直使いにくいと感じました。

ワンボタンナビとは “指紋センサーを左にスワイプすると戻るボタン、右にスワイプするとアプリ履歴ボタン、タップするとホームボタンとして動作させる” という機能なのですが、まったく直感的でないため、左右のスワイプを間違えることが頻発しました。

私は結局、1週間使ってもワンボタンナビに慣れることは出来ませんでした。ワンボタンナビはデフォルトでオフなので、オフにしたままの方が使いやすいと思います。

パフォーマンス

2万円台と侮ることなかれ、かなりスムーズに動作します。

というのもある意味当然で、Moto G5に採用されているSnapdragon 430は、先代モデルであるMoto G4/G4 Plusに採用されていたSnapdragon 617と同程度の処理能力を持っているからです。

そんなSnapdragon 430のおかげか、ネットサーフィンやSNS、地図アプリなどはもちろんのこと、ゲームも意外とそこそこプレイすることが可能でした。RAM 2GBという点がやや心もとないですが、それでも十分に使えるパフォーマンスであると感じました。

ベンチマーク

Antutu
Geekbench 4
GFXBench

カメラ

価格の割に良い印象です。色味は実物に近いですし、フォーカス・シャッタースピードも実用的な速度でした。

まぁそうはいっても値段が値段なので、大きな期待は禁物です。写りは平面的ですし、暗所にも弱いと感じました。

電池持ち

電池持ちは使い方によってかなり差が出る部分ではありますが、バッテリー持ちは良い部類であると感じました。

ネットサーフィンやSNSがメインの私の使い方では割と余裕を持って1日使うことができ、朝90%ぐらいで家を出て、家に戻る頃には20%ぐらい残っている場合が多かったです。

バッテリーは取り外し可能

Moto G5は、最近では珍しいバッテリーの取り外しに対応した機種となっています。

バッテリー単体の販売についてMotorolaに問い合わせたところ、
・量販店での販売は検討中(未定)
・何らかの形でユーザーが入手できるようにする(サポートセンターからの発送など)
・価格は未定だが、3000円前後になるのではないか

との回答をいただきました。(2017年4月時点)

指紋認証

Moto G5は本体前面のホームボタンに相当する位置に指紋センサーを搭載しています。

肝心の使い勝手はどうなのかと言うと、非常に良好です。速度・精度どちらも申し分なく、全くストレスなく使うことが出来ます。

2万円台のスマホでは不満の残る出来であることもある指紋認証ですが、このMoto G5の指紋認証は3~4万円台の機種と遜色ない出来だと感じました。

デュアルSIM・microSD

Moto G5はSIMが2枚刺さるデュアルSIM仕様となっています。現時点(記事作成時点)では残念ながら同時待ち受けに対応していませんが、2017年夏頃のアップデートで同時待ち受けにも対応する予定となっています。

また、デュアルSIM機能と排他仕様になっていることの多いmicroSDスロットですが、Moto G5は独立したmicroSDスロットが用意されており、デュアルSIMとmicroSDを両立させることが可能となっています。(公式ではmicroSDXC 128GBまでの対応)

その他

ディスプレイ

価格相応だと思います。悪いと言うほどではありませんが、色の鮮やかさなどではハイエンドモデルに劣る印象です。

5GHz帯のWi-Fiに対応

Moto G5はIEEE 802.11 a/b/g/nに対応しており、5GHz帯のWi-Fiを利用する事が可能です。

機種によっては3万円台でも2.4GHz帯のみという仕様のものもありますので、2万円台で5GHz帯に対応しているのは大きなメリットだと思います。

通知LEDが無効化されている

Moto G5は通知LEDが用意されているものの、なぜかソフトウェアで無効化されています。(Motorolaのスマホはどの機種も無効化されています)

個人的に通知LEDはAndroidの大きなメリットだと思っているので、この点については非常に残念です。

NFC・電子コンパスなし

Moto G5は他の2万円台の機種と同じく、NFCと電子コンパスが省かれています。NFCは使わない人は本当に使わないので大した問題ではありませんが、電子コンパスに関しては注意が必要です。

地図アプリを使った際に、電子コンパスがある機種では自分が向いている方角と同じ方角が上になるように表示されている地図も回転しますが、Moto G5には電子コンパスがないため、自分の向いている方角が変わっても画面の表示はそのままとなります。

そういったわけで方向オンチにはやや厳しい仕様ですので、地図アプリを多用する方は電子コンパスを搭載した機種のほうが良いでしょう。

所感

良い意味で期待を裏切られたスマホでした。

動作は2万円台とは思えないほどスムーズですし、指紋認証は精度も速度もかなり良いです。RAM容量(2GB)など価格なりの部分もありますが、それを補って余りあるスムーズな動作・指紋認証だと思います。

通知LEDだけが非常に惜しいですが、それでも知り合いに「格安スマホで何か良い機種ない?」と聞かれたら、まず真っ先にこのMoto G5を挙げると思います。それぐらい、この機種の出来の良さに感心しています。

そんなMoto G5は以下の通販サイトで販売されています。