Mi Notebook Air 12.5付属ACアダプタのUSB PD仕様を解析してみた

この記事をシェアする

Mi Notebook Air 12.5に付属しているACアダプタのUSB PD仕様を軽く解析してみたので、その結果を備忘録として残しておきます。

USB PDって何?

USB PDとはUSB Power Deliveryの略で、USB Type-C上で最大20V/5A=100Wの電力を供給できる規格です。

詳しくは以下の記事で解説しています。

製品外装

ケーブル直出し式で、外装には

  • 5V/2A
  • 9V/2A
  • 12V/2A
  • 15V/3A
  • 20V/2.25A

と記載されています。(最大45W)

USB PDのPower Ruleに則って考えると、最低限必要な5V、9V、15V出力に加え、12Vと20Vの出力をオプションで追加していることが分かります。また、5V・9V・12Vの出力が最大で2Aまでとなっていることから、厳密にはUSB PDのPower Ruleに準拠していないことも読み取ることができます。

広告

使用器具

  • ACアダプタ (型番:ADC4501TM | S/N:MA1000000503867G0E6K)
  • Mi Notebook Air 12.5
  • メディアロジック USB Power Delivery アナライザ DTW2U3 『PDワットみるC』 (製品ページ)
広告

結果

20Vでの給電が行われるまでにMi Notebook Air 12.5とACアダプタの間でやり取りされたMessageは以下の通りです。

  • ※Good CRCは省略しています
  • 0: Source(ACアダプタ)が1種類のFixed Supply PDO(5V-2A)をSink(Mi Notebook Air)に通知
  • 2: SinkがRDO(1番目のPDOで最大0.9A・動作時0.9A)をSourceに通知
  • 4: SourceがSinkから通知されたRDOを承認
  • 6: SourceがVbusに電圧を印加したことをSinkに通知
  • 8~11: 割愛
  • 12: Sourceが5種類のFixed Supply PDO(5V-2A、9V-2A、12V-2A、15V-3A、20V-2.25A)をSinkに通知
  • 14: SinkがRDO(5番目のPDOで最大2.25A・動作時2.25A)をSourceへ通知
  • 16: SourceがSinkから通知されたRDOを承認
  • 18: SourceがVbusに電圧を印加したことをSinkに通知

その際の電圧・電流は以下の通りです。上に載せたMessageの通り、一瞬だけ5Vが印加された後に20Vが印加されていることが確認できます。

広告

まとめ

Mi Notebook Air 12.5付属のACアダプタはUSB PDの規格に適合していないACアダプタです。

設計以上のPDOを通知するような致命的な欠陥はありませんが、USB PD 2.0のPower Ruleに準拠していません。45W出力のSource機器は最低でも5V-3A、9V-3A、15V-3Aを出力できなければなりません。

製品外装に記載されている出力とは異なるPDOを通知するACアダプタも存在していますが、このACアダプタが通知しているPDOは製品外装に記載されている出力と一致します。 (5V-2A、9A-2A、12V-2A、15V-3A、20V-2.25A)

また、このACアダプタはSplit PDOです。一部の機器との間で相性問題等を引き起こす可能性があります。

広告

所感

どうせどこかしらに欠陥があるだろうと思ってMi Notebook Airを買ったので、大して失望はしていません。単体で販売されている製品なら返品しますが、このACアダプタは付属品なのでMi Notebook Air 12.5が充電できればそれでOKということにしておきます。

※当ブログのUSB Type-C関連記事がお役に立ちましたら、hanpenblog[a]gmail.com宛に100円ぐらいAmazonギフト券を送って下さるとやる気とType-C製品の購入資金に繋がります。

参考

小米笔记本充电兼容性测试,大量细节值得探讨
http://www.chongdiantou.com/wp/archives/3646.html