Xiaomi 45W USB PD対応USB Type-C充電器 レビュー

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Xiaomiブランドの45W USB PD&Quick Charge 3.0対応USB Type-C充電器(型番:CDQ02ZM)を購入しましたので、レビューを行います。

対象の製品

日本からは以下の通販サイトで購入可能です。

クイックレビュー

恐らく安全なUSB PD充電器です。

Quick Charge 3.0対応であるため厳密にはUSB Type-Cの規格に適合していませんが、それ以外の点ではUSB Type-C・USB PDの規格に適合しているものと思われます。

テスト項目

  • Quick Charge: Yes (3.0)
  • USB PD: Yes
  • Split PDO: No
  • Vbus Hot: No
  • Bridged CCs: No
  • 過電流保護: Yes
  • Apple 12W: No

テストに使用した機器

  • メディアロジック USB Power Delivery アナライザ DTW2U3 『PDワットみるC』 (製品ページ)
  • 横河メータ&インスツルメンツ ディジタルマルチメータ 732-03 (製品ページ)
  • Apple USB-C充電ケーブル (型番:MLL82AM/A)
  • Google USB Type-C to Type-C ケーブル (型番:不明 | 製造番号:不明 | 22.5W充電器の付属品)
  • その他、電子負荷やQCトリガーボード、Type-Cブレークアウトボードなど
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開封・製品画像

  • 型番: CDQ02ZM
  • Input: 100V-240V-50/60Hz 1.2A
  • Output: 5V=3A、9V=3A、12V=3A、15V=3A、20V=2.25A
  • 製造会社: 江苏紫米电子技术有限公司 (ZMI)
  • 製造工場: 帝闻科技(龙川)有限公司
  • S/N: CDQ02ZM74140000015K

同封されている説明書では5Vの出力が最大3.6Aとなっていますが、パッケージと製品外装では3Aとなっているため、説明書の方は恐らく誤植と思われます。

大きさがMi Notebook Air 12.5付属の充電器と比べて一回り小さくなっており、それに加えてケーブル着脱可能・プラグ折りたたみ可能となっているため、同じ45W出力であっても可搬性がかなり向上している印象です。

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Quick Charge 3.0

CDQ02ZMはQuick Charge 3.0に対応していますが、USB Type-CはUSBが定める方法以外でVbusの電圧を既定値以外に変動させることを禁止しているため、この設計はUSB Type-Cの規格に違反しています。

USB Type-C Specs Rev 1.2, Sec 4.8.2

しかしながら、電子負荷などを使用してQuick Charge有効時のCC1・CC2の電圧を調べたところ、この点については規格で定められている範囲内の電圧が印加されていることを確認しました。

QC2.0時のCC1

QC2.0時のCC2

QC3.0時のCC1

QC3.0時のCC2

以上により、E-Markedケーブルを破壊する可能性は低いと考えられますが、完全にはUSB Type-Cの規格に適合していない点に留意する必要があります。

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USB PD

CDQ02ZMはUSB PDに対応しており、Mi Notebook Air 12.5に接続した際には以下のようなパケットのやり取りが行われていました。

Message一覧

Source_Capabilities

Request

ざっくり説明すると、
1. CDQ02ZMが5V=3A、9V=3A、12V=3A、15V=3A、20V=2.25Aの出力を通知
2. MNA12.5が20Vで最大2.25Aの電力を要求
3. CDQ02ZMがそれを了承し、20Vで電力を出力

といった感じです。

45W出力のUSB PD Source機器において最低限必要な5V・9V・15Vに加えて、オプションとして12Vと20Vの出力も追加されているため、5V・9V・15V出力のみのUSB PD電源よりも充電可能な機種が多いと思われます。

また、通知しているPDOはパッケージや製品外装に記載されている出力と完全に一致しており、充電器に設計以上の負荷が掛かる恐れはないと考えられます。

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その他

Vbus Hot

CDQ02ZMはUSB PDの規格で定められているCold Socketに対応しており、Sinkの接続を検出するまでVbusに電圧を印加しません。

Cold Socketと同様の仕様がUSB Type-Cの規格でも定められており、これは規格に適合する挙動です。

Bridged CCs

CDQ02ZMのCC1・CC2はUSB Type-Cの規格通りそれぞれがRpでプルアップされており、E-Markedケーブルを使用した場合でも正常にSinkのアタッチ・デタッチを検出することができます。

過電流保護

CDQ02ZMには過負荷が掛かった際に出力をシャットダウンする保護機能が搭載されていますが、あまり出来はよくありません。

5Vで出力していた場合、約3.3Aまでは5Vを維持するものの、そのラインを超えると電圧が3V台に降下し、更に負荷を掛けると出力がシャットダウンするという挙動を示しました。

どうせ保護機能を実装するのであれば、電圧が3V台に降下する前に出力をシャットダウンする方がベターだと思います。

Apple 12W

CDQ02ZMはApple独自の12W給電に対応していないため、Apple純正のUSB-C to Lightningケーブルを使用した際にiOSデバイスを充電できない可能性があります。

所感

PSEマークが記載されていないのでオススメはしませんが、現時点(記事作成時点)ではかなりマトモな部類に入るUSB PD充電器だと思います。

USB Type-C製品を頑張っているっぽいELECOMあたりが早いところこのクオリティの製品を出してくれないかなぁ、といった印象です。

XiaomiのUSB PD対応45W充電器(型番:CDQ02ZM)は以下の通販サイトで販売されています。

オマケ

Quick Charge 3.0とUSB PDの両方に対応しているHTC 10を接続してみたところ、USB PDで5V=3Aのネゴシエーションが行われ、充電が開始されました。

参考

支持PD和QC 小米45W USB-C 电源CDQ02ZM测评
http://www.chongdiantou.com/wp/archives/12567.html