【規格不適合】CHOETECH 55W 6ポートUSB Type-C充電器 レビュー

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1年ぐらい前に提供してもらったCHOETECHの55W 6ポートUSB Type-C充電器 (型番:TC42C)のテストを行いました。

対象の製品

クイックレビュー

USB Type-Cの規格に適合していないACアダプタです。

正常な使い方をしている限りでは問題ないものと考えられますが、誤った使い方をした場合に接続した機器の破損などを招く恐れがあります。

テスト項目

  • Vbus Hot: Yes
  • Bridged CCs: No
  • 過電流保護: No
  • Apple 12W: No

テストに使用した機器

  • メディアロジック USB Power Delivery アナライザ DTW2U3 『PDワットみるC』 (製品ページ)
  • 横河メータ&インスツルメンツ ディジタルマルチメータ 732-03 (製品ページ)
  • Apple USB-C充電ケーブル (型番:MLL82AM/A)
  • Google USB Type-C to Type-C ケーブル (型番:不明 | 製造番号:不明 | 22.5W充電器の付属品)
  • その他、電子負荷やType-Cブレークアウトボードなど
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開封・製品画像

  • Model: TC42C
  • Input: 100~240V 50~60Hz 1.1A
  • Output: DC 5V 55W(Max)
  • 4*SmartPort: DC 5V 2.4A(Max)
  • 2*USB-C: DC 5V 3A(Max)
  • PSE: なし
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Vbus Hot

USB Type-Cレセプタクルを搭載するSource機器は、Sinkの接続を検出してからVbusに電圧を印加するように規格で定められていますが、CHOETECH TC42CはSinkの接続を検出していない状態でもVbusに電圧を印加しており、これはUSB Type-Cの規格に適合しない挙動です。

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その他

CC Bridged

Type-C レセプタクルを備えるSource機器はCC1・CC2をそれぞれRpでプルアップするように規格で定められています。

CC1・CC2をショートして1つのRpでプルアップしている規格不適合の製品も多いですが、CHOETECH TC42CのCC1・CC2は規格通りそれぞれがRpでプルアップされています。

過電流保護

ACアダプタには規定以上の負荷が掛かった際に出力をシャットダウンする保護機能が備えられていることが望ましいですが、CHOETECH TC42Cにそのような機能は備えられていません。

恐らくですが、1ポートから設計上の最大出力である55W(5V-11A)を引き出すことが可能であると考えられ、もし11Aもの電流が流れた際には接続している機器やケーブルの故障や発熱を引き起こす恐れがあります。

Apple 12W

CHOETECH TC42CのType-CポートはApple 12W給電をサポートしていないため、Apple製品の充電には不向きです。

Standard-AポートはApple 12W給電に対応しているため、iOSデバイスを充電する場合ではStandard-Aポートを利用する方が良いでしょう。

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所感

スマホ向け充電器では過電流保護が搭載されている製品の方が珍しいとはいえ、流石に1ポートから11A引き出せる可能性があるのは恐ろしいです。

並のケーブルに11Aなんて流したら最悪の場合発熱して火事の原因になりかねません。(普通に使っている限りでは11Aも流れる事態は起きないとは思いますが……)

※当ブログのUSB Type-C関連記事がお役に立ちましたら、hanpenblog[a]gmail.com宛に100円ぐらいAmazonギフト券を送って下さるとやる気とType-C製品の購入資金に繋がります。

参考

TC42C Review – Nathan K.
https://plus.google.com/102612254593917101378/posts/hYVEFL62EWC