GPD PocketでUSB-Cハブを使用した際のUSB PDの信号を解析してみた

この記事をシェアする

USB PDアナライザを使ってUSB PDハブ接続時のGPD Pocketの挙動について調べてみました。

使用機材

USB PDアナライザ DTW2U3 (ワットみるC)

Anker 30W ACアダプタ (A2014112)

Xiaomi ZJQ01TM

海外通販ではありますが、日本では以下のサイトから購入可能です。

Lumsing 206-1015-1039

電源なしの場合

まずは電源に接続していない状態、つまり充電を行っていない状態でハブが動作するかテストしてみました。

結論としては、『基本的には問題なく動作するしUSB PDの通信にも不審な点はないが、GPD PocketのUSB-Cポートの出力が弱いので注意が必要』という感じです。約5Wが出力の限界のようで、ハブに機器を接続するなどして瞬間的に出力が足りなくなると『落ちる→再接続→落ちる』というのを繰り返しました。

Xiaomi ZJQ01TM

写真の通り、全て問題なく動作しました。

USBメモリx2とHDMI(フルHD出力)の同時動作が行え、この状態でUSBメモリを読み書きしても電力不足で落ちるといったことはありませんでした。

Lumsing 206-1015-1039

写真の通り、基本的には問題なく動作しました。

ただ、ハブのUSB-Cポートに何か機器を接続すると瞬間的に出力が足りなくなるらしく、『落ちる→再接続→落ちる』を繰り返しました。(USB-Aの方であれば、USBメモリ読み書き+映像出力でも問題なし)

USB PDの通信

隅から隅まで調べたわけではないので断言はできませんが、目立つような不審な通信はありませんでした。

GPD Pocket + Xiaomi ZJQ01TM

GPD Pocket + Lumsing 206-1015-1039

広告

電源ありの場合

結論を先に言ってしまうと、充電しながらの使用はオススメしません。

オススメしない理由

自分でも原因を特定できていないのですが、とりあえずうちの環境ではXiaomi ZJQ01TMとLumsing 206-1015-1039の両方で、DR_SwapもしくはPR_Swapを行った後にSource/Sinkの振る舞いがおかしくなっていることを確認しています。(電源はAnker A2014112)

DR_Swap時のおかしな通信 (GPD Pocket)

DR_Swap時の正常な通信の例 (Mi Notebook Air 12.5)

PR_Swap時のおかしな通信 (GPD Pocket)

PR_Swap時の正常な通信の例 (Mi Notebook Air 12.5)

ハブが1台壊れた

上記のおかしな通信との因果関係は不明ですが、GPD Pocketに接続してアレコレ試しているうちにXiaomi ZJQ01TMの方が壊れました。

私の他にハブが壊れたという報告は見ないので運が悪かっただけかもしれませんが、壊れても良い方以外はハブ経由の充電は試さないほうが良いと思います。(特にUSB PD対応のハブは高いので……)

使えるの?

充電しながらハブを使うことができたのか気になる方もいるかと思いますが、結果については大っぴらに公表しないでおきます。

『USB PDの通信がおかしくなっていた以上、個人的にはハブ経由での充電はオススメしない』というのがその理由です。

広告

所感

GPD Pocketを入手する前からTwitterなどで得た情報より『データと電気を逆に流すような高度なことはしないほうが良さそう』と予想はしていたのですが、案の定そのような結果になりました。

充電できたという報告のあるハブでもUSB PDの通信がどうなっているかは分かったものじゃないので、チャレンジ精神旺盛な方以外はUSB-Cハブ経由での充電は避けておいたほうが無難だと思います。