GPD PocketのUSB Type-Cポートの出力を調べてみた

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出力が弱いと評判のGPD PocketのUSB Type-Cポートをテストしてみました。

使用機材

USB PDアナライザ DTW2U3 (ワットみるC)

Xiaomi ZJQ01TM

海外通販ではありますが、日本では以下のサイトから購入可能です。

Google USB 2.0 Type-C to Type-Cケーブル

以下のACアダプタの付属品です。(eMarkerなし)

電子負荷

データ通信

Alt Mode対応のUSB-Cハブで映像を出力できているので、DisplayPort Alt Modeに対応しているようです。(本体USB-Cポートの横にもDPのロゴが印刷されてる)

また、USBとしてはUSB 3.1 Gen1対応のようです。(GPD Pocketの製品ページに『USB-C 5Gbits/s』と書かれている)

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電力

vRd

まずはvRdを調べてみました。

vRdというのはSink(電気を受け取る側の機器)が接続された時にCCに掛かっている電圧のことで、Sinkが『この電源はどれぐらいの出力に対応しているのか』というのを判別するのに使われます。

で、そのvRdは以下の通りでした。

vRdの区分は以下の通りとなっています。

Universal Serial Bus Type-C Cable and Connector Specification, Rev. 1.3

今回の場合ではCC1の電圧(0.90V)がvRdなので、Sinkからは『5V/1.5Aの出力に対応した電源である』と認識されます。逆に言えば、GPD Pocketは接続している機器に対して『5V/1.5Aを出力できる』と通知していることになります。

USB PDの通信

次はUSB PDの通信を確認してみました。

GPD Pocketが通知しているSource_Capabilities(自分の定格出力を接続している機器に対して通知する信号)では5V/0.5Aを通知していました

実際の出力

電子負荷を接続して、実際にどの程度まで出力できるのかテストしてみました。

その時のVbusの電圧と電力は以下のグラフの通りでした。

一見して、負荷が増すほど電圧が降下していることが分かります。

接続している機器の安定動作を考えると4.5Vぐらいが下限だと思うので、4.5W(4.5V/1A)がGPD PocketのUSB-Cポートの最大出力と考えておいた方が良さそうです。

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所感

出力が弱かったりvRdとSource_Capabilitiesが矛盾していたりと、あまり設計が良くないです。

この出力ではハブを繋ぐ気にもなれないので、『データ通信もできる充電用ポート』ぐらいに思っておくことにします。