マケプレ出品者NBD Japan (RAVPower)に個人情報を悪用された話

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RAVPowerブランドなどの製品を販売しているマーケットプレイス出品者『NBD JAPAN』に購入時の個人情報を悪用されました。

何が起きたのか

先日、RAVPowerブランドのACアダプタ RP-PC017をマーケットプレイス出品者『NBD Japan』より購入し、以下のレビューを投稿しました。(投稿した後に訂正を行ったので現在は別のタイトルとなっていますが、初稿では以下のタイトルで投稿していました)

USB Type-C/USB PDの規格に適合していると考えられるが、手放しではオススメできない

RAVPowerブランドのUSB PD対応36W ACアダプタであるRP-PC017のレビューです。
なお、このレビューに使用した個体はマーケットプレイス出品者 “NBD JAPAN” より購入しました。

(後略)

(カスタマーレビュー – Amazon.co.jp)

そしてこのレビューが公開された3日後、NBD Japanから『Amazon注文に関する商品のご連絡』として、以下のようなメッセージがAmazon経由で届きました。

Amazon注文(250-XXXXXXX-XXXXXXX)に関する商品のご連絡

○○様

NBD JAPANお客様サビース担当桃原でございます。
「 USB Type-C/USB PDの規格に適合していると考えられるが、手放しではオススメできない」というレビューを拝読致しまして、お伝えしたい内容がございましたので連絡した次第でございます。

(後略)

以上が、今回の出来事です。

何が問題なのか

今回の出来事で私が問題視しているのが、『購入者の情報を悪用し、レビューを投稿した人間を特定した』という点です。

本来、Amazonのカスタマーレビューとは匿名で行われるものです。Amazonに問い合わせた際も、以下のような回答が返ってきました。

Amazon.co.jpにお問い合わせいただき、ありがとうございます。

このたびは、Amazonマーケットプレイスのご利用、並びに、カスタマーレビューの投稿に際して、大変ご不快な思いをさせてしまいましたことをお詫び申し上げます。

カスタマーレビューは、任意のニックネームにて匿名で投稿を行っていただけるサービスでございますため、出品者側で投稿者様を特定する機能はございませんが、注文時期等の出品者側の受注状況や、レビューの投稿内容等によりましては、出品者側でもある程度は購入者を特定することが可能な状況となる場合があるかと存じます。

(後略)

Amazonの回答にもあったように、例えそれが自身の出品する商品に関するレビューであったとしても、マーケットプレイス出品者がレビュー投稿者の情報を得ることはできません。Amazonのシステム上、そのような仕組みにはなっていないということです。

しかしながらマーケットプレイス出品者NBD Japanは、販売開始から間もない(=販売数が少ない)こと、および投稿されているレビューが少ないことを利用し、本来匿名で行われるはずのカスタマーレビューにおいて、個人の特定を行いました。

以上が、今回の出来事において私が問題視している点です。

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RAVPowerとNBD Japanの関係について

冒頭より登場しているマーケットプレイス出品者『NBD Japan』について簡単に説明しておこうと思います。

マケプレ出品者NBD Japanですが、これの実態は『株式会社ニアバイダイレクトジャパン』という企業です。

特定商取引法に基づく表記

販売業者:株式会社ニアバイダイレクトジャパン
お問い合わせ先電話番号:03-5542-0238
住所:
HKビル2F
中央区入船2−9−5
東京都
104-0042
JP
運営責任者名:花田咲
店舗名:NBD JAPAN

(出品者プロフィール:NBD Japan)

そしてその(株)ニアバイダイレクトジャパンですが、『RAVPowerブランドを展開している海外企業の日本支社』として設立された企業のようです。(企業概要 – 株式会社ニアバイダイレクトジャパン)

よって、ここ日本に於いては

  • RAVPowerブランドは(株)ニアバイダイレクトジャパンが展開
  • (株)ニアバイダイレクトジャパンはマケプレ出品者NBD Japanというアカウントを運営
  • マケプレ出品者NBD Japanを通してRAVPowerブランドの製品を販売

という構図になっているようです。

つまり今回の出来事では、(株)ニアバイダイレクトジャパンという企業が、本来匿名であるはずのカスタマーレビューにおいて個人の特定を行ったということになります。

これが例えば個人の出品者であれば『マナーの悪い出品者だな』程度で済むかもしれません。しかしながら今回のNBD Japanという出品者の実態は(株)ニアバイダイレクトジャパンという企業です。そのようなアカウントが購入者の情報を悪用して個人の特定を行ったわけですから、(株)ニアバイダイレクトジャパンの個人情報に対する姿勢、コンプライアンスに対する姿勢というものに疑問を持たざるを得ません。

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所感

今回、私に送られたメッセージでは、露骨に『レビューを書き直せ』という要求はありませんでした。しかしながら、Amazonを主な販路とするブランドの製品だと『ネガティブなレビューを投稿した人を特定してメッセージを送り、レビューを書き換えさせる』といった手法は珍しくないようです。(例えば、『すぐ壊れた』というレビューに対して『交換するからレビューを書き直してね』など)

しかしながら、出品者がレビューの内容を操作する行為はAmazonマーケットプレイス出品規約で禁止されています。

良いレビューだけを書くお願いや、報奨金を提供するようなカスタマーレビューの依頼は禁止されています。購入者にネガティブなレビューを削除するよう依頼することは禁止されています。

(Amazonマーケットプレイス出品規約)

Amazonが主な販路となる製品では、そのAmazonに投稿されているレビューの評価によって売上が大きく左右されることは想像に難くありません。しかしながら、そんなことは消費者・レビュアーには関係のない話で、『高評価のレビューが欲しければ、セコいことやってないで良い製品を作って売れ』という話です。

今のところ個人を特定されたこと以外に実害らしい実害はありませんし、レビューを書き換えるよう露骨に圧力をかけられたわけでもないのでマシな方ですが、当然あまり良い気分ではありません。『こんなことする企業がどんな風に購入者の個人情報を扱ってるのか信用できたもんじゃないなー』という印象です。

個人情報が惜しければ、マーケットプレイス出品者NBD Japanが出品している商品は買わないことをオススメします。