HTC 10 (HTV32) のS-OFF・海外版ROMインストールなどの備忘録

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HTC 10 (HTV32) をいじった時の備忘録です。

やったこと

  • S-OFF / Bootloader Unlock
  • SIMロック解除
  • 海外モデルのROMをインストール

S-OFF

S-OFF時の環境

C:\Android>fastboot getvar all
(bootloader) kernel: lk
(bootloader) product: htc_pmeuhljapan
(bootloader) version: 1.0
(bootloader) imei:
(bootloader) version-main: 1.95.970.4
(bootloader) boot-mode: download
(bootloader) version-baseband: 1.0.U010123@60912
(bootloader) version-bootloader: 1.0.0.0000
(bootloader) mid: 2PS670000
(bootloader) cid: KDDI_801

S-OFFについて

SunShineを使って行いました。

私がS-OFFした時はAndroid 6.0 MarshmallowだったのでただSunShineをインストールして画面ポチポチしてライセンス買えばS-OFFできましたが、Android 7.0 Nougat以降だとS-OFFに必要なtemprootの穴が塞がれている可能性が高い (=6.0にダウングレードする必要が出てくる) ので、よく分からなかったらHTC速報さんあたりにお願いすると良いかもしれません。

SIMロック解除

海外モデルのRUUを適用したら、なぜかauアプリと一緒にSIMロックも消えてました。 (US Unlocked、Asia TW、Europeの7.0 NougatなRUUで確認)

台湾版のROMをインストール

台湾版のNougat 7.0なRUUを焼いてみました。

必要なもの

手順

  • HTV32をS-OFF
  • CIDを台湾版へと変更 (Download Modeで “fastboot oem writecid HTC__621” )
  • MIDをhtc_pmeuhlのものへと変更 (Download Modeで “fastboot oem writemid 2PS620000” )
  • Asia TW RUUを適用

以上の操作を行ったHTV32で、docomo系回線でのデータ通信・キャリアアグリゲーション・SMS送受信が可能であることを確認しました。

CA時にはアンテナピクトの表示が4Gから4G+へと変わります。

Oreoについて

2018年1月よりHTC 10向けにOreoへのアップデートが始まっています。このOreoアップデートですが、アプデ自体は特に問題ありませんが、もしNougat以前にダウングレードする場合には注意が必要です。

OreoからNougatへのダウングレードですが、RUUを使用したとしてもそのままではエラーが出て実行することが出来ません。ダウングレードするためにはまずファームウェアのみNougatのものを焼き、その後にRUUを適用するといった手順が必要になります。

また、ダウングレードするとIMEIが端末から見えなくなります。見えなくなると言っても実際に吹っ飛んでいるわけではなく、何らかの理由で見えなくなっているだけなのでOreoに戻すとまた見えるようになりますが、IMEIの見えない状態では携帯回線での使用に支障が出る可能性があるので注意が必要です。

ダウングレードを防止する機能がOreoからAOSPのコードに追加されているため、そこらへんが関係している?かもしれません。

備忘録

KDDI JP

US Unlocked

  • htc_pmewl
  • CID: BS_US001, BS_US002
  • MID: 2PS650000
  • 日本語設定あり

Asia TW

  • htc_pmeuhl
  • CID: HTC__621
  • MID: 2PS620000
  • 日本語設定あり

India SEA

  • htc_pmeuhl
  • CID: HTC__058, HTC__059, HTC__060
  • MID: 2PS620000
  • 日本語設定あり

Europe

  • htc_pmeuhl
  • CID: HTC__001 など
  • MID: 2PS620000
  • 日本語設定なし (Oreo以降はあり)

オマケ

HTV32にLineageOS 14.1のOfficial Nightlyを焼いた時に手間取ったので、その際の手順を残しておきます。

  • CIDと同じ地域の最新版RUUを適用する
  • Sense UIで1度起動する (やらないと後でLOSがブートループするっぽい)
  • TWRPでFormat Data (WipeではなくFormat Data)
  • TWRPからROMやGAppsなどをFlash
  • LineageOSを起動する
  • Enjoy!

オマケのオマケ

  • HTC 10向けLineageOSはUnified BuildとなっていてCIDでモデルを判別する
  • HTV32と同じpmeuhlである欧州版のCID (HTC__001) あたりにしておくのが無難? (正確にはKDDI版はpmeuhljapanだけど)
  • SuperCIDの場合は欧州版として扱う模様
  • https://github.com/LineageOS/android_device_htc_pme/tree/cm-14.1/init