「ほぼ全ての標準的なUSB機器にフルスピード充電」と謳われているPowerIQ 2.0ですが、LightningなiPhone・iPadは最高速度で充電されないっぽいです。
まず「LightningなiPhone・iPadを最高速度で充電できる規格は何なのか」という話ですが、USB Standard-A ACアダプターでLightningなiPhone・iPadを充電する場合、Apple 2.4Aが最も速度の出る充電規格です。
↑の写真はPowerIQ ACアダプター (PowerPort I PD [A2056511]) でiPad Air 2を充電した際の写真です。iPad Air 2からApple 2.4A対応と認識され、約5V⎓2.4Aが供給されています。
これに対してPowerIQ 2.0 ACアダプター (PowerPort Atom III (Two Ports) [A2322121]) で充電した際の写真が↑です。5V/2.0A程度での充電となっています。
使っているケーブルはどちらもApple純正品で、バッテリー残量も同程度です。そのため、Ankerの「フルスピード充電」という謳い文句を信じるのであればPowerIQ 2.0でも2.4Aで充電されるはずですが、実際はPowerIQ 2.0の方だけ電流値が小さいという結果でした。
調べてみたところ、別のPowerIQ 2.0搭載ACアダプターである「PowerPort II PD」も、iPhone Xが5V/1.2A程度で充電されたという報告が見つかりました。もちろんiPhone XもApple 2.4Aに対応しているため、本来であれば5V⎓2.4Aで充電されるはずです。
また、Amazonのレビューでも似たような報告がされていました (レビュー1、レビュー2、レビュー3) 。そのため、私の手元にあるPowerPort Atom III (Two Ports) 固有の症状というわけではなく、PowerIQ 2.0全般に共通した症状? 仕様? 欠陥?のようです。
このように、Ankerが「フルスピード充電」を謳っているPowerIQ 2.0は、LightningなiPhone・iPadを最高速度で充電できないっぽいのでご注意ください。