USB PD非対応のUSB Type-Cケーブルは仕様上存在しない

メーカーのホームページや製品パッケージなどに「このケーブルはUSB PDには対応していません」的な説明が書かれている場合がありますが、USBの仕様上、USB PD非対応のUSB Type-Cケーブルは存在しません。

※この記事での「USB Type-Cケーブル」とは、ケーブルの両端がUSB Type-CのC to Cケーブルのみを指します。片端だけがUSB Type-Cのケーブルは含みません。


USB Type-C Cable and Connector Specification, Release 2.0

USB Type-Cの仕様書にはこのような表が載っています。「USB Power Delivery」の列を見てみると、全てのケーブルで「Supported」となっています。つまり、USBの仕様上、 “USB PD非対応のUSB Type-Cケーブル” は存在していません

USB Type-Cの仕様通りにケーブルを設計・製造した場合、USB PDのネゴシエーションに使用されるConfiguration Channelというピンが必ず結線されます。そのため、仮にケーブルのメーカーがUSB PD非対応と言っていたとしても、実際にはUSB PDが有効になります (なってしまいます) 。


なんでこんなことをわざわざ説明したのかと言うと、「USB PD非対応って書いてあるケーブルでノートPCを充電したら普通にUSB PDで充電された。なんでだろう」的な疑問を持っている人がたまにいるからです。ケーブルのメーカーがUSB PD非対応だと言っていたとしても、USB PD対応機器同士をUSB Type-Cケーブルで接続した場合にUSB PDが有効になるのは正常です。機器やケーブルがUSBの仕様通りに機能しているだけであり、何かが変な動作をしているわけではありません。

こういう説明をすると曲解する人が出てくるので一応言っておきますが、仮にUSB PDが動作するからといって、メーカーがUSB PD非対応だと言っているケーブルでUSB PD充電を行うことを推奨しているわけではないです。メーカーがUSB PD非対応だとしている理由は分かりませんが、どんな用途に使うにせよ、ちゃんとしたメーカーのちゃんとしたケーブルを使うほうが良いと思います。

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