OnePlus 3Tを購入しましたので、レビューを行います。
スペック
OnePlus 3Tは投入地域ごとにモデルが別れており、それぞれの対応バンドも含めたスペックは以下の通りとなります。
機種名 | OnePlus 3T | ||
投入地域 (型番) |
中国 (A3010) |
ヨーロッパ / アジア (A3003) |
北米 (A3000) |
画面サイズ | 5.5インチ AMOLED | ||
解像度 | 1920 x 1080 | ||
端末サイズ | 152.7 x 74.7 x 7.35 mm | ||
重量 | 158g | ||
SoC | Snapdragon 821 | ||
RAM | 6GB LPDDR4 | ||
内部ストレージ | 64GB / 128GB (UFS 2.0) | ||
microSD | ✕ | ||
3G | W-CDMA 1/2/5/8 CDMA EVDO BC0 TD-SCDMA 34/39 |
W-CDMA 1/2/5/8 | W-CDMA 1/2/4/5/8 CDMA EVDO BC0 |
LTE | Cat.6 1/3/5/7/8/38/39/40/41 |
Cat.6 1/3/5/7/8/20/38/40 |
Cat.6 1/2/4/5/7/8/12/17/30 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac (2.4GHz / 5GHz) | ||
Bluetooth | 4.2 | ||
前面カメラ | 16MP | ||
背面カメラ | 16MP | ||
バッテリー | 3400mAh (取り外し不可) | ||
USB | USB 2.0 Type-C | ||
指紋センサー | ホームボタン | ||
急速充電 | Dash Charge (5V / 4A) | ||
その他 | デュアルSIM | ||
ソース | OnePlus |
このようなスペックを誇るOnePlus 3Tですが、やはり気になるのは
・2016年発売のAndroid端末の中でトップクラスのスペック
・OnePlus 3と比較して400mAh増加したバッテリー
といった点ですので、そういった部分も踏まえてレビューを行っていこうと思います。
OnePlus 3Tは以下の通販サイトで販売されています。
開封・付属品
箱の中に入っていたのは
・OnePlus 3T本体
・ACアダプター (Dash Charge対応)
・USBケーブル (A to C)
・説明書(英語・中国語)
・ステッカー
・SIMトレイ用ピン
の6種でした。
わざわざOnePlus端末を輸入するようなガジェットオタクとしてはステッカーが地味に嬉しい付属品でした。
ハードウェア
デザインはいわゆる中華スマホの系統であり、iPhoneとGalaxyを足したような何とも言えないものとなっています。
デザイン的には特に褒めるところのないOnePlus 3Tですが、ハードウェアの造り自体は非常に良好です。非常にしっかりとしたメタルボディになっており、安物感は一切ありません。
カメラの出っ張りが気になる人もいると思いますが、レンズカバーはサファイアガラス製との話ですので、よほどのことがなければ傷ついたりはしないでしょう。実際、私もうっかり金属製の手すりにぶつけてしまったのですが、傷は一切付きませんでした。
総合的に考えると、この品質のスマホが5万円で買えるというのは非常に高コストパフォーマンスだと思います。
重量・操作性
OnePlus 3Tは画面サイズが5.5インチであるため、重量や操作性といった点で他の機種に勝っているとは言えません。
私は普段から5インチ超のスマホばかり使っているので違和感なく使えましたが、例えばXperiaのCompactシリーズといった小型のスマホを使っている方からすると、操作のしづらさや本体重量の重さを感じると思います。
5.5インチの割には良好な本体重量・操作性だとは思いますが、その画面サイズの大きさには留意しておく必要があると感じました。
ソフトウェア
使った感想としては「余計なアプリが少ない」というのが第一印象です。使いもしないアプリがてんこ盛りであることも少なくないAndroid端末ですが、OnePlusは会社設立初期から一貫して余計なアプリが少なく、OnePlus 3Tもその例に漏れません。
かといって機能が足りずに不便を強いられたり、追加でアプリを入れる必要があるかというと、そういうわけでもありません。様々なジェスチャー機能が用意されていたり、シャッター音・スクショ音が消せたりと、かゆいところに手が届く仕様となっています。
シンプルさとカスタム性をうまく両立した、バランスの良いソフトウェアだと言えるでしょう。
パフォーマンス
OnePlus 3TはSnapdragon 821にRAM 6GBが搭載されており、2016年発売のAndroidスマートフォンの中で最上位のスペックを誇っています。
当然ですが、何をやっても非常にスムーズです。アプリの起動は早く、一般に重いと言われているゲームも問題なく動作します。RAMも現時点(記事作成時点)で最大の6GBを搭載しているため、バックグラウンドに回したアプリが勝手に終了させられているようなことも全くありません。
お世辞抜きに、「2年使えるスマホ」と言っても差し支えないパフォーマンスであると感じました。
ベンチマーク
・Antutu
・Geekbench 4.0.3
・GFXBench
ディスプレイ
OnePlus 3TはOptic AMOLEDという、発色や輝度をチューニングした有機ELディスプレイを採用しています。
一部では解像度がフルHD止まりであることを残念がる声も聞かれますが、個人的には全く気になっていません。5.5インチの有機ELディスプレイは非常に発色が良く、有機ELの弱点である屋外での視認性も問題なしです。直射日光下でもしっかりと表示されている内容を視認することが出来ます。
有機ELなので焼き付きだけは気になりますが、それ以外の精細さ・発色・輝度については申し分ないクオリティだと感じました。
カメラ
OnePlus 3Tのカメラがベストだとは思いませんが、個人的にはスマホのカメラでこれだけ撮れれば十分です。3万円前後の機種と比べた場合ではOnePlus 3Tの方がキレイに撮れる印象なので、良くも悪くも価格相応だと思います。
電池持ち
OnePlus 3TにはOnePlus 3より400mAh多い3400mAhのバッテリーが搭載されています。
確かにOnePlus 3と比べると電池持ちが良くなったと感じましたが、一般に電池持ちが良いとされているXperiaのCompactシリーズと比較すると劣る印象です。決して悪いわけではありませんが、特筆して良いと言えるほどでもなく、標準的な部類であると感じました。
充電速度
OnePlus 3Tは独自の充電規格であるDash Chargeに対応しており、30分で50%以上充電することが可能です。
端末・ケーブル・ACアダプタの全てがDash Chargeに対応している必要があるものの、この充電速度は大きなメリットだと感じました。
その他
指紋認証
OnePlus 3Tのホームボタンには指紋センサーが内蔵されており、触れるだけでロックを解除することが出来ます。
肝心の動作は速度・精度ともに素晴らしく、全くストレスなく使用することが出来ます。(速度に関しては記事作成時点で最速のように感じました)
同時待ち受け
OnePlus 3TはSIMカードが2枚入るデュアルSIM仕様となっており、4G + 3G (LTE + W-CDMA)の同時待ち受けに対応しているため、日本国内においても同時待ち受けを行うことが可能です。
モデルごとの対応周波数の違い
OnePlus 3Tは投入地域別に中国版・アジア/ヨーロッパ版・北米版の3種が存在しており、それぞれ対応周波数が異なっています。
中国版 | LTE Band 1/3/5/7/8/38/39/40/41 |
アジア/ヨーロッパ版 | LTE Bamd 1/3/5/7/8/20/38/40 |
北米版 | LTE Band 1/2/4/5/7/8/12/17/30 |
注目すべきは中国モデルでもLTE Band8に対応した点です。これにより、ワイモバイル回線と組み合わせる場合では中国版が最も適したモデルとなりました。
そのため、結論としては
・docomo系回線と組み合わせる場合…中国版もしくはアジア/ヨーロッパ版が最適
・ワイモバイル回線と組み合わせる場合…中国版が最適
・au系回線と組み合わせる場合…OnePlus 3Tでは使わない方が無難
となります。
所感
カメラや電池持ちなど個別に比較すると他機種に劣る部分があるものの、端末全体の完成度は素晴らしく、2016年に買ったスマホの中で1番気に入っています。
OnePlus 3の時点でほとんど弱点のない機種だと感じていましたが、OP3でよく指摘されていたバッテリー持ちも400mAh増やすことによって改善されており、さらに弱点の少ない機種となりました。
メーカー純正のAndroidもシンプルで使いやすく、標準で日本語に対応しているため、海外スマホを使ったことがない方でもあまり戸惑うことなく使える機種なのではないかと思います。
そんなOnePlus 3Tは以下の通販サイトで販売されています。