Xperia XのデュアルSIMモデル(型番:F5122)を購入しましたので、レビューを行います。
スペック
機種名 (型番) | Xperia X (F5122) |
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画面サイズ | 5.0インチ |
解像度 | 1920 x 1080 |
端末サイズ | 143 x 69 x 7.7 mm |
重量 | 152g |
CPU | Snapdragon 650 |
RAM | 3GB |
内部ストレージ | 64GB |
microSD | microSDXC対応 |
前面カメラ | 13MP |
背面カメラ | 23MP |
バッテリー | 2620mAh (取り外し不可) |
W-CDMA | 1/2/4/5/6/8/19 |
LTE | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/ 20/26/28/38/39/40/41 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
Bluetooth | 4.2 BLE |
USB | Micro-B (USB 2.0) |
指紋センサー | 電源ボタン |
急速充電 | Quick Charge 2.0 |
その他 | フロントステレオスピーカー |
ソース | Sony |
新モデルであるXperia XZ1シリーズが登場しようとしているこの時期になぜ旧機種であるXperia Xを買ったのかというと、
- Amazonで3万円以下
- 最新モデルと比較しても遜色ないスペック
- 頻繁に降ってくるセキュリティ更新
といった理由からです。
登場したての頃は米国で約550ドル、日本だと6万円超で販売されていてちょっと手を出せない感じでしたが、発売から1年以上経過した今では3万円を切っており、かなり手を出しやすくなっています。加えて、S650/3GB RAM/64GB ストレージというスペックは3万円前後の他社最新モデルと比較しても遜色ないものであり、購入を決めた理由の1つでした。
また、セキュリティアップデートが頻繁に行われているという点も見逃せません。Sonyは最新セキュリティパッチへの追従に割と積極的で、発売から1年以上経過しているXperia Xにも毎月のようにアップデートを実施しています。
Xperia Xは以下の通販サイトから購入することができます。
開封
箱の中に入っていたのは
- Xperia X
- ACアダプタ (UK/HK仕様)
- USBケーブル (USB 2.0 / Standard-A to Micro-B)
- 説明書類
- イヤホン
の5種でした。
ハードウェア
元々Xperiaシリーズのデザインが割と好きなので、それを踏襲しているXperia Xのデザインもそれなりに気に入っています。指紋センサーを内蔵した電源ボタンや(ほぼ)出っ張りのないカメラなど、製品としての統一感や無駄の無さといったものを重視してデザインされていることが伺えます。
デザイン的にはこだわりを感じるXperiaですが、ハードウェアそのものについては価格以下です。前面ガラス・背面パネルとフレームとの間に隙間があり、ホコリや小さなゴミが溜まりやすい構造となっています。私は3万円以下で買ったので「まぁこんなもんか」と思えますが、5万円以上出してこのクオリティだったら多分ボロクソに書いていると思います。定価550ドルでこの品質だと、海外の競合他社と勝負するのはかなり厳しいでしょう。
そんな感じで、デザイン・品質の両方が良くも悪くも「いつものXperia」という印象です。
操作性
5インチディスプレイに角の丸いボディなので、片手での操作性は良好です。
さすがに同じXperiaのCompactシリーズには劣りますが、男性であれば多くの人が楽に片手操作を行えるサイズ感だと思います。
ソフトウェア
シンプルながらも「ステータスバーでのバッテリー残量表示」など程よくカスタマイズされており、誰が使ってもそれなりに便利に使えるソフトウェアだと思います。
強いて言えば、自分でPlayストアからダウンロードできるSpotifyやFacebookといったアプリがプリインストールされているのが不満ですが、どれも設定から無効化できるので大きな問題ではないでしょう。
パフォーマンス
思っていた以上にキビキビ動作しています。かなりスムーズです。
ネットサーフィンやメール、地図アプリといった基本動作であれば快適にこなせ、ゲームも3Dがゴリゴリ動くようなタイトルでなければ問題なく動作する程度にはパワーがあります。3GB RAMも必要十分と行った感じで、余りも不足もしていない印象です。
発熱についても気になるほど熱を持っているようなことはなく、負荷の高い作業を継続させた場合でも「温かい」程度で、「ホッカホカ」ということはありませんでした。
ベンチマーク
カメラ
「まぁまぁ」という印象です。
草木の写真など光量が十分な場面ではパキッとしたなかなかの写真を撮れましたが、逆に屋内や夜の屋外だとちょっと厳しい感じを受けました。スマホのカメラに求めるのも酷な話ですが、光を取り込む力が弱いというか、ダイナミックレンジが狭い印象です。
定価550ドルであることをを考慮すると、もうひと頑張りしてほしいですね。
電池持ち
Xperia Xの電池持ちはスリープ時は良いのですが、画面オン時ではモリモリ減っていきます。
スリープ時はGoogleアシスタントがオンの状態でも一晩で3%しか減っておらず、優秀な電池持ちでした。その一方で普通に使っている時の電池消費は結構多く、使った分以上に減っていく印象を受けました。
「行き帰りの電車で使えれば良い」という方であれば問題ないと思いますが、日中もちょくちょく触ったりゲームをプレイするような方だとちょっと厳しいかもしれません。
その他
ディスプレイ
精細かつ鮮やかなディスプレイです。視野角の広さや屋外での視認性も問題なく、欠点らしい欠点が見当たりません。
フロントステレオスピーカー
Xperia Xはタッチパネルの上下にそれぞれスピーカーが配置されている「フロントステレオスピーカー」となっており、映像コンテンツやゲームなどをより臨場感のあるサウンドで楽しむことができます。
最近は「えせステレオ」な機種ばかりでちゃんとしたステレオスピーカーを積んでいる機種が減っているので、是非Xperiaシリーズにはこのままフロントステレオスピーカーを継続していってほしいですね。
指紋認証
Xperia Xの電源ボタンには指紋センサーが搭載されており、画面オンと同時にロックも解除することができます。
肝心の精度や速度は良好で、使っていて不満を全く感じません。画面オンからのロック解除という一連の流れが非常にスムーズで、意味もなくロック解除をしたくなる心地良さすらあります。
指紋センサーが内蔵されているからといって押し心地が悪いということもなく、非常に快適に使うことのできる指紋センサー・電源ボタンだと思います。
LTE Band19
Xperia Xはdocomo独自バンドであるLTE Band19に対応しており、かつLTE B19を含むキャリアアグリゲーションにも対応してるようなので、docomo系回線で快適に利用することが可能です。
デュアルSIM・同時待ち受け
Xperia X (F5122)はデュアルSIM仕様となっていますが、残念ながら4G+3Gの同時待ち受けは不可能です。2回線目は2Gとなります。
所感
5~6万円だと割高という印象を拭えませんが、3万円だったらアリだと思います。パフォーマンスは価格以上ですし、その他の電池持ちやカメラといった点も3万円であれば許容範囲内です。
最近はHuaweiあたりが良さげなSIMフリー機を出してたりしますが、今までXperiaを使っていた人からすると独自のインターフェースがちょっと取っつきにくかったりします。そういった場合に、このXperia Xは有力な代替候補の1つになるのではないかと思います。
Xperia Xは以下の通販サイトから購入することができます。