Xiaomi USB PD対応65W ACアダプタ レビュー

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XiaomiブランドのUSB PD対応65W ACアダプタ (型番: CDQ07ZM)を購入したので、レビューを行います。

対象の製品

私は以下のページから入手しました。

クイックレビュー

ACアダプタであるにも関わらず、なぜかDual-Role Dataのビットが1に設定されています。また、eMarkerを内蔵していないケーブルと合わせて使用した一部の場合で、ケーブルの設計以上の出力を通知してしまう不具合があります。

そのため、このACアダプタはオススメはしません。

使用機器

  • メディアロジック USB Power Delivery アナライザ DTW2U3 「PDワットみるC」 (製品ページ / Amazon)
  • LumePulse USBケーブルチェッカー (製品ページ)
  • 横河計測 ディジタルマルチメータ 732-03 (製品ページ / Amazon)
  • Apple USB-C充電ケーブル (2m) MLL82AM/A A1739
  • その他、電子負荷やType-Cブレークアウトボードなど
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開封・製品写真

  • 型番: CDQ07ZM
  • Input: 100V-240V-50/60Hz 1.8A
  • Output: 5V=3A、9V=3A、12V=3A、15V=3A、20V=3.25A
  • 製造商: 江苏紫米电子技术有限公司
  • S/N: MA10000027266795012S
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サイズ比較

左から、「Anker 30W (A2014112)」「Xiaomi 45W (CDQ02ZM)」「Xiaomi 65W (CDQ07ZM)」です。

出力はAnkerの2倍以上であるにも関わらず、サイズはほぼ同じとなっています。重量もほぼ変わりません。

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ケーブル

Xiaomi CDQ07ZM付属のケーブルはeMarkerあり・5A対応のUSB 2.0ケーブルです。

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USB PD

Source_Capabilitesメッセージ

Xiaomi CDQ07ZMは最大65WのUSB PDに対応しており、3A対応ケーブルを使った場合には「5V/3A」「9V/3A」「12V/3A」「15V/3A」「20V/3A」の出力を、5A対応ケーブルを使った場合には「5V/3A」「9V/3A」「12V/3A」「15V/3A」「20V/3.25A」の出力を通知します。

3A対応ケーブルを使った場合

5A対応ケーブルを使った場合

3Aケーブル使用時でも20V/3.25Aを通知する場合がある

Xiaomi CDQ07ZMは3Aケーブルを使用した場合には最大20V/3Aを、5Aケーブルを使用した場合には最大20V/3.25Aを通知します。この挙動自体はUSB PDの規格に沿ったものです。

しかしながら、恐らく採用されているUSB PDコントローラの不具合により、3Aケーブル使用時でも20V/3.25Aを通知する場合があることを確認しました。

Xiaomi CDQ07ZMは、1度5Aケーブルが接続されたことを認識すると、その後eMarkerなしのケーブルを接続したとしても、eMarkerを確認せずに20V/3.25Aを通知します。3.01A以上を通知して良いのは5Aケーブルが接続されている場合のみであり、eMarkerなしのケーブルは最大3Aまでとなるため、この挙動はUSB PDの規格に違反しています。

色々試してみたところ、コンセントから取り外すまで(つまりUSB PDコントローラがリセットされるまで)は、eMarkerなしのケーブルを接続したとしても、eMarkerを確認せずに20V/3.25Aを通知するようです。eMarker内臓のケーブルであれば、直前に5Aケーブルを接続していたとしても「このケーブルは何A対応なのか」というチェックを再度行うようなので、コンセントから取り外さないで使っても問題はないと思われます。

なので、CDQ07ZMは「eMarker内蔵ケーブルのみ」と組み合わせて使うことをオススメします。

Dual-Role Dataの値が1になっている

Xiaomi CDQ07ZMが送信するSource_CapabilitiesメッセージではDual-Role Dataの値が1となっています。

ただのACアダプタであるCDQ07ZMがData Role Swapに対応しているとは考えにくいため、Dual-Role Dataのビットは0と設定されているべきだと考えられます。

(理想を言えば、積極的にDRSを行おうとするノートPC等に接続してDRSに対してどんな挙動をするのかテストしたいところですが、現状、手元にUSB PD対応ノートPCがないので未確認)

Quick Charge

Xiaomi CDQ07ZMはQuick Charge 3.0に対応しています。

USB Type-CでのQC 3.0は厳密にはUSB Type-Cの規格に違反していますが、QC有効時のCC1・CC2の電圧を調べたところ、規格で定められている範囲に収まっていたため、実際に使用したとしても特に問題は起きないと考えられます。

USB BC 1.2 DCP / Apple 2.4A

USB BC DCP 1.2

Xiaomi CDQ07ZMはUSB BC 1.2 DCPに対応しているため、USB Type-C登場以前の旧型機器も充電が可能です。

Apple 2.4A

Xiaomi CDQ07ZMはApple 2.4A(12W)給電に対応していません。

Vbus / CC

Vbus

Xiaomi CDQ07ZMは、USB Type-Cの規格通り機器が接続されるまでVbusに電圧を印加しません。

Configuration Channel

Xiaomi CDQ07ZMのCC1・CC2は、USB Type-Cの規格通りそれぞれが別個にプルアップされています。

所感

同じXiaomiブランドの45W版が良かったので65W版であるCDQ07ZMにも期待していたのですが、微妙な結果となりました。

まぁ現実的には何か問題が発生する可能性は低いとは思いますが、万が一何か起きたとしても普通の人は私のように色々機器を使って原因を探ったりできるわけではないので、オススメしない、ということにしておきます。

参考

http://www.chongdiantou.com/wp/archives/26514.html
http://wolflsi.pixnet.net/blog/post/67067064