RAVPower 36W 2ポートUSB PD対応ACアダプタレビュー

RAVPowerブランドのUSB PD対応2ポートACアダプタ(型番：RP-PC017)を購入しましたので、レビューを行います。

対象の製品

外装の表記とSource_Capabilitiesメッセージの内容が一致していません。また、USB BC DCPをサポートしていないため、USB Type-Cポートで多くのiPhone/iPadやAndroid端末を充電することが出来ません

そのため、このACアダプタはオススメしません。

RAVPowerブランドのACアダプタ RP-PC017ですが、今までに2回Amazonでの販売ページが変更になっています。

3つのページで販売されていた製品すべて仕様が異なっていますので、3種を区別するために本レビューではそれぞれをV1・V2・V3と表記します。

なお、Amazonのレビューを読む限り、V1・V2・V3はそれぞれ

という仕様になっているようです。

つまり、V1・V2はどちらも「ACアダプタ全体として36W出力設計であるにも関わらず、実際のUSB PDの通信では最大45Wを通知する」という欠陥を持っているということになります。

当然、設計以上を出力できるわけもなく、45Wを要求する機器を接続すると過負荷になり、ブラウンアウトが発生することが以下のNathan K.氏の動画で報告されています。 (動画内で使用しているのは恐らくV1)

ブラウンアウトが発生した場合、接続している機器の故障を引き起こす可能性もあります。そのため、もしV1・V2をお持ちの方がいれば、それは燃えないゴミの日に捨てるか、もしくは返品することをオススメします。

RAVPower RP-PC017 V3のUSB Type-Cポートは30WまでのUSB PDに対応していることが謳われていおり、実際に送信されているSource_CapabilitiesメッセージのPDOは以下の通りでした。

製品外装では9Vの出力が最大2Aとなっており、実際に送信しているSource_Capabilitiesメッセージの内容と一致していません。

RAVPower RP-PC017 V3のUSB Type-CポートはUSB Type-C・USB PDの規格通り、Sinkが接続されるまでVBUSに電圧を印加しません。

RAVPower RP-PC017 V3のUSB Type-CポートはUSB Type-Cの規格通り、それぞれが別個のRpでプルアップされています。

RAVPower RP-PC017 V3はUSB BC DCPをサポートしていません。

RAVPower RP-PC017 V3はApple独自の12W給電をサポートしていません。

RAVPower RP-PC017のUSB Type-CポートははApple独自給電・USB BC DCPのいずれにも対応していないため、USB PD非対応のiPhone・iPadは充電できません。

2回も仕様変更してるのですから、そろそろマトモなものを出してほしいです。