OnePlus 7を購入して気づいたら半年経っていたので、レビューを行います。
スペック
機種名 (型番) | OnePlus 7 (GM1900) |
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画面サイズ | 6.41 inch |
解像度 | 2340 x 1080 (19.5:9) |
端末サイズ | 157.7 x 74.8 x 8.2 mm |
重量 | 182 g |
SoC | Snapdragon 855 |
RAM | 8 GB (LPDDR4X) |
ストレージ | 256 GB (UFS 3.0) |
microSD | 非対応 |
前面カメラ | 16 MP |
背面カメラ | 48 MP + 5MP |
バッテリー | 3700 mAh |
W-CDMA | 1/2/4/5/8/9/19 |
LTE | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/29/32/ 34/38/39/40/41 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
イヤホンジャック | なし |
ソース | OnePlus |
OnePlusと言えばかつては「格安ハイエンド」の代名詞でしたが、毎年じわじわと値上がりしており、今年出たOnePlus 7 Proは1番安い6GB/128GBモデルですら定価6〜7万円ということで、とても「格安」とは言えない状況になっています。
そんななかでひっそりとリリースされたのが”Pro”ではないOnePlus 7で、6GB/128GBモデルが5〜6万円となっています。正直5〜6万円でも高いと思う方がほとんどだと思いますが、これはあくまでグローバルでの話で、AliExpressなどでは8GB/256GBモデルが4.5万円で購入可能という状況です。
OnePlus 7は以下の通販サイトで購入することができます。海外通販に抵抗のない人はクーポンなしでも400ドルで購入できるAliExpressがオススメです。 (例)
開封・同梱品
OnePlus 7のパッケージには以下のものが入っていました。
- OnePlus 7本体
- USBケーブル (USB 2.0、Standard-A – Type-C、Dash Charge対応)
- ACアダプター (Dash Charge対応)
- TPUケース
- SIMトレー取り出し用ピン
- ステッカー
- ドキュメント類
OnePlus 7にはイヤホンジャックがありませんが、イヤホンジャック変換アダプターが付属してこないので注意してください。
ハードウェア
※画面保護フィルムは出荷時点で端末に装着されてきたものです。
工作精度・品質
OnePlus 7のハードウェア的な工作精度や品質はかなり良いです。質感はプレミアムモデル顔負けで安っぽさを全く感じませんし、パーツ同士は隙間なくピッチリと組み合わさっています。
唯一難点を上げるとすれば、カメラを囲む金属パーツがレンズカバー部よりも若干飛び出ている点です。これがなかなかに鋭利で、指を切りそうで少し怖かったり、気付かないうちに机の塗装を削っていたりするので、なるべくケースは付けたほうが良いと思います。 (OnePlus 6も同様だったことを考えると、わざとこういうデザインにしている?)
操作性
年々スマホが大型化しているとはいえ、やはり6.4インチ (16:9換算で約5.5インチ) というサイズは日本人の手には若干大きすぎる感じは否めません。片手操作しやすいとは言い難いです。
ただ、1度慣れてさえしまえば細ベゼルや背面の適度な湾曲も相まって、それなりに片手操作が可能です。筆者も購入直後は「やっぱりデカいな〜」と思いながら使っていましたが、購入して半年経った今では特に苦もなく片手操作しています。 (それでも若干重いとは今でも思いますが)
ソフトウェア
今まで5〜6社のスマホを使ってきましたが、各社のカスタマイズ (Androidスキン) のなかでもOnePlusのOxygenOSが1番良いと感じています。 (もちろん細かい不満がないわけではないですが)
プリインアプリ
まず1番にOxygenOSの良いところは「プリインストールされているアプリの少なさ」です。最近はメーカーカスタマイズAndroidもAOSPに近づけてプリインアプリも減らす傾向にありますが、その中でもOnePlusは少ない部類に入ります。 (Pixel/Android Oneの次くらい?)
わずかにプリインされているNetflixやOnePlusアプリも基本的に全てアンインストール・無効化できるため、「このアプリ、アンインストールも無効化もできないんだけど💢」といったことにはなりません。
機能性
OxygenOSはシンプル&クリーンがウリですが、その一方で機能も犠牲にしていません。
例えば、
- 1台でLINEなどを複数アカウント利用できるようになる「パラレルアプリ」機能
- 戻るボタンとアプリ履歴ボタンの位置を入れ替えられる
- 特別なアプリを使わずとも、複数枚を連結したかのようなスクショを撮れる (例)
- シャッター音・スクショ音を常にオフに設定できる
といった機能が実装されており、自分の使いやすいように設定するとかなり便利に使うことができます。
アップデート
OnePlusのスマホはアップデートにも割と力を入れており、発売から3年間のアップデートが謳われています。 (発売から2年間はメジャーアップデート & 隔月セキュリティアップデート、最後1年は3ヶ月に1度のセキュリティアップデート)
実例を挙げると、OnePlus 7シリーズは他社に先駆けて2019年9月にAndroid 10のアップデートが実施されました。また、2016年にAndroid 6.0で発売されたOnePlus 3/3Tは最終的にAndroid 9へとアップデートされ、2019年11月に最後のセキュリティアップデートが実施されました。
このようにOnePlusのスマホは比較的サポート期間が長いため、Android端末としては長期間使用することができるのも魅力の1つです。
カメラ
OnePlus 7はカメラに関して特に大きく宣伝されているわけではないですが、結構いい感じです。値段を考慮したらかなりいい線いってるんじゃないかと思います。
晴れた日の屋外といった光量を十分取れる場面はもちろんのこと、夕暮れ時や屋内でもHDRを活用してキレイに撮れます。食事を撮ってもおいしそうに写ります。
最近は超広角やズーム、星空モードといったプラスアルファの機能を搭載するのがブームですが、そういったプラスアルファを望まなければ十分満足できるカメラだと思います。
夜景モード
すっかり定番機能になった感のある「夜景モード」ですが、OnePlus 7にも搭載されているので試してみました。
OnePlus 7のカメラは通常モードでも夜景を明るく写すため、それでさらに夜景モードで撮ると、正直”わざとらしい”写真になることが多かったです。なので、とりあえず通常モードで撮ってみて、それでも足りなかったら夜景モードで撮ってみる、ぐらいが丁度良いんじゃないでしょうか。
「アジアの夜景」なんかは上手くキマると非常にそれっぽい写真が撮れるため、使ってみる価値はあると思います。
シャッター音・スクショ音
OnePlus 7のシャッター音・スクリーンショット音はそれぞれカメラアプリ・システム設定からオン・オフを設定できます。
パフォーマンス
OnePlus 3? OnePlus 5?の頃から「Fast & Smooth」と言い続けているだけあって、なめらかで引っかかりのない動作です。行った操作に対してレスポンスよく反応するため、使っていてストレスが少ないです。
個人的な話ですが、OnePlus 7の前はPixel 3を使っていました。Pixel 3はOnePlus 7よりハードウェア的に1世代古いものの、腐っても2018年のハイエンドモデルなので「OnePlus 7に替えても体感的には大して変わらないだろう」と思っていたのですが、自覚できるレベルでスムーズさ・レスポンスに差を感じました。何故かPixel 3で激重になる某Google製アプリがOnePlus 7ではスムーズに動作したりと、何をしてもOnePlus 7の方が快適でした。
※一応言っておくと、Pixel 3の動作が悪いというわけではないです。発売から1年経った今でも概ね快適と言って良い動作だと思います。ただ、それ以上にOnePlus 7がスムーズという話です。
ベンチマーク
電池持ち
OnePlus 7の電池持ちは良いです。私の使用感を書いておくと、1回の充電あたりの画面点灯時間 (SOT) は約7時間でした。あまり使わなかった日は寝る前になっても50%以上残っている場合がほとんどなので、2日に1回充電するのがデフォルトとなりました。
やはり電池持ちが良いと電池切れの心配をしなくて済み、充電の頻度も減らせるので絶対的正義だと思います。ストレスが少ないです。 (OP7の前はGalaxy S9やPixel 3といった電池持ちの悪い機種を使っていたのでなおさら……)
指紋認証
OnePlus 7の指紋センサーは、2019年以降採用例の増えている画面内指紋センサー (In-display fingerprint sensor) です。画面内指紋センサーには光学式や超音波式といった種類がありますが、OnePlus 7は光学式です。そのため、使用時にはセンサー部が明るく発光します。 (指に光を当てて、その反射で指紋を読み取るため)
前モデルのOnePlus 6Tでは「遅い」「精度が悪い」「センサーの範囲が狭い」など評判が悪かったですが、OnePlus 7には改善版 (第2世代?) のセンサーが使用されています。
肝心の実際に使った感想ですが、従来のOnePlus端末の爆速指紋認証と比べると速度や精度は劣るものの、許容範囲内という感想です。精度や速度としては3万円ぐらいのモデルの指紋センサーが近いかと思います。筆者としては、速度や精度といった部分よりも、いちいちスマホに視線を向けないとセンサーの位置が分からないことの方がデメリットに感じました。 (センサーがディスプレイに埋め込まれているため、触るだけではどこにセンサーがあるか分からない)
その他
ステレオスピーカー
地味ながら嬉しい改善点として、ついにOnePlus 7はステレオスピーカーになりました。 (OnePlus 6Tまでは底面のみのモノラルスピーカー)
iPhoneほどではないもののそれなりに低音も高音も出ますし、左右の音量差も少なく、いい意味で期待を裏切られました。普通に良いスピーカーだと思います。
ちなみに、スピーカーの左右は画面の向きに応じてちゃんと入れ替わります。 (XperiaやAQUOSは入れ替わらない)
防水
IP XXのレーティングは取得していないものの、OnePlus 7は一応防水ということになっています。さすがに長時間水中に沈めたりするのは怖いですが、雨に濡らすぐらいであれば何の問題もないです。
USB Type-C
詳しくは以下の記事を参照していただきたいですが、OnePlus 7はUSB PDに対応しています。充電時間もOnePlus独自急速充電と同等であるため、OnePlus 7のためだけに専用ACアダプター・ケーブルを用意する必要はありません。

また、USB PDだけでなくUSB 3.1 Gen 1やDisplayPort Alternate Modeにも対応するなど、USB Type-C周りは大幅に改善されています。
他社プレミアムモデルと比較してイマイチなところ
ディスプレイ
悪いというほどではないですが、カメラや本体の質感など他の部分が良くなっている分だけ相対的にディスプレイが見劣りする印象です。画質的にもそうですし、輝度的にももうちょっと明るくなってほしい感は否めません。 (屋外で全く見えないというほどではないけれども)
カメラ
値段を考えたら十分に良いカメラですが、Pixel 3/4やiPhone 11シリーズのようにカメラが購入動機になるというレベルではないです。OnePlus 7を使っていると「Pixel 3だったらもっとキレイに撮れたかな〜」とPixel 3のカメラが恋しくなる場面が度々あります。 (特に屋外はPixel 3の方が良いと感じる)
移植版Googleカメラで改善するとのウワサなので、ある程度Androidに慣れている人はそちらを併用するのも選択肢の1つだと思います。
バイブレーション
iPhoneシリーズやPixel 3/4シリーズはバイブレーションが非常に心地よいですが、OnePlus 7にはそのような素晴らしいバイブレーションは搭載されていません。至って普通です。
Qi非対応
7万円を超えるようなプレミアムモデルでは必須機能となっているQi (ワイヤレス充電) ですが、OnePlus 7には搭載されていません。
まとめ
Good👍
- Fast & Smoothな動作
- 高スペックだが割と安価
- ガッツリ使っても安心の電池持ち
- 明るく高精細な写真を撮れるカメラ
- 臨場感のあるステレオスピーカー
- 1時間で80%まで充電できる急速充電 (USB PDにも対応)
Bad👎
- Qi (ワイヤレス充電) 非対応
- やや重い
- 従来のものと比べると速度・精度の劣るディスプレイ内指紋センサー
- イヤホンジャックなし
- microSD非対応
- ノッチ
今までどの機種を使っても、「この機種はカメラが〜」とか「この機種は電池持ちが〜」など、何かしらの不満点がありました。そんななかでOnePlus 7はどの要素においても私の求める最低ラインを超えており、非常に満足しています。
そしてそのOnePlus 7も、安いショップで買えば4.5万円でお釣りが来るという状況になっています。後継機種であるOnePlus 7Tが発売されて在庫処分モードになっている今がほぼ底値でしょう。
6万円ぐらいでも普通にその分の価値はあると思いますが、4.5万円だったら間違いなくお買い得です。Qi (ワイヤレス充電) に対応していない点さえ問題ないのであれば、手放しでオススメします。
OnePlus 7は以下の通販サイトで購入することができます。海外通販に抵抗のない人はクーポンなしでも400ドルで購入できるAliExpressがオススメです。 (例)