OnePlus 6のUSB Type-Cポートの仕様を調べてみた

USB PDやAlternate Modeなど、OnePlus 6のUSB Type-Cポートの仕様について調べてみました。

簡単にまとめると

テストした結果、OnePlus 6のUSB Type-Cポートは以下のような仕様になっていることがわかりました。

  • データ転送はUSB 2.0
  • 「純正ACアダプタ+純正ケーブル」で充電した場合にのみ急速充電 (最大5V/4A)
  • それ以外で充電した場合は最大5V/1.5A
  • USB PDやQuick Chargeでの急速充電には非対応
  • 映像出力 (DisplayPort Alt Mode) にも非対応

データ転送速度

OnePlusが「USB 2.0」と公式に明言しています。実際にデータを転送しても、USB 3.1の機種よりも明らかに遅いです。

Source (給電側) としての動作

OTGを手動でオンにする必要がある

OnePlus 6に限った話ではありませんが、なぜかOnePlusのスマホは「設定でオンにしないとOTG機能を使うことができない」という訳の分からない仕様になっています。 (しかも10分経つと自動でオフにになる)

私が今まで使ったAndroidスマートフォンの中で、「OTG機能のオン・オフ」という設定項目は存在していたのは、今のところOnePlus機だけです。普通のスマホでは常にOTG機能が使えるようになっており、なぜOnePlus機だけこのような仕様になっているのかは不明です。

USB PDハブを接続

設定でOTGをオンにしてUSB PDハブを接続すると、5V/1.5AでUSB PDのネゴシエーションが行われていました。

Sink (受電側) としての動作

cheero CHE-324

USB PD 18WやQuick Charge 3.0に対応しているcheero CHE-324で充電したところ、USB PDのネゴシエーションは行われず、約5V/1.5Aで給電されていました。

OnePlus 6は送られ続けるSource_Capabilitiesメッセージに対して全く応答していませんでした。 (平たく言うと、USB PD関係の信号をガン無視していた)

Anker A2014112

USB PD 30Wに対応しているAnker A2014112で充電したところ、USB PDのネゴシエーションは行われず、約5V/1.5Aで給電されていました。

cheero CHE-324の場合と同じく、Source_Capabilitiesメッセージに対して全く応答していませんでした。

付属ACアダプタ + 付属ケーブル

OnePlus 6付属のACアダプタとケーブルで充電したところ、独自急速充電 (Dash Charge) が有効になり、約16Wで給電されていました。

付属ACアダプタ + Anker A7131011

付属のACアダプタとサードパーティ製ケーブル (Anker A7131011) で充電したところ、Dash Chargeは有効にならず、約5V/1.5Aで給電されていました。

電源オフ時

本体の電源がオフの状態で充電するとどうなるのか試してみましたが、

  • 「純正ACアダプタ+純正ケーブル」で充電した場合にのみ急速充電 (最大5V/4A)
  • それ以外で充電した場合は最大5V/1.5A

という状況でした。 (電源オン時と同じ)

充電時間

付属のACアダプタとケーブルで充電した場合は45分で80%ぐらいまで充電されていました。

それ以外のケーブルやACアダプタでは1時間充電しても約60%でした。

充電まとめ

  • Quick Charge非対応
  • USB PD非対応
  • USB Type-C Current 3A非対応
  • 独自急速充電 (Dash Charge) 以外では5V/1.5A以上にならないっぽい

Power Role Swap

これまでのテストで、OnePlus 6は

  • Source (給電側) の場合ではUSB PD対応
  • Sink (受電側) の場合ではUSB PDに非対応 (全く応答しない)

という状況でした。

そこで、Power Role Swap (SourceとSinkを入れ替える動作) を行うとどうなるのか試してみました。

「OnePlus 6とUSB PD対応ハブを接続」→「その状態でハブにACアダプタを接続」という作業を行うと、「OnePlus 6 → ハブ」という電気の流れが「OnePlus 6 ← ハブ ← ACアダプタ」という向きに変わるため、Power Role Swapが起きます。

そして、その時のUSB PDのログは以下の通りでした。

正常にPower Role Swapが完了せず、Hard Resetが起きています。OnePlus 6がSinkとして応答するべきところで応答しなかったために、Hard Resetが起きているように見受けられるため、OnePlus 6側の設計に落ち度がありそうです。

(USB PDのACアダプタと接続した際に一切応答しなかったことも踏まえると、Sinkとして一切応答しないようになっている?)

DisplayPort Alternate Mode

DisplayPort Alternate Modeに対応しているアダプター (Xiaomi ZJQ01TM) を接続してみましたが、Discover IdentifyメッセージとDiscover SVIDsメッセージがやり取りされただけで、Alt Modeには入っていませんでした。 (USB 2.0なので当然)

所感

まず、「Dash Charge以外では5V/1.5Aが上限」という仕様がありえないです。2018年に定価500ドル超で販売された機種とは思えません。

それに加えて、「OTG機能を有効にしなければSourceとして機能しない」「ACアダプタからのSource_Capabilitiesメッセージに一切応答しない」「自身が送信したSource_CapabilitiesメッセージでDual-Role Powerと言っておきながら、実際にはPower Role Swapを正常に行えない」等々、他の1流メーカーの機種と比べてUSB Type-C周りの実装がお粗末です。正直、「UMIDIGIとかCHUWIといった2流のメーカーのほうがまだマシな実装してそう」という印象です。

OnePlusの関連企業であるOPPOは未だにほとんどの機種でMicroUSBを採用していますが、このようなものを世に出すぐらいであれば、MicroUSBを採用して正解だと思います。

テストに使用した機器

  • メディアロジック USB Power Delivery アナライザ DTW2U3 (公式HP)
  • OnePlus 6 A6003 (Android 8.1.0 / OxygenOS 5.1.9 / ONEPLUS A6003_22_180713)
  • Dash チャージャー・ケーブル (OnePlus 6 A6003の付属品)
  • Anker A2014112 (USB PD 30W対応 / レビュー)
  • cheero CHE-324 (USB PD 18W対応 / QC 3.0対応 / レビュー)
  • Xiaomi ZJQ01TM (公式HP)
  • USB Type-C to USB Type-C ケーブル (eMarkerなし)
  • USB Standard-A to Type-C ケーブル (56kΩ抵抗使用品)

この記事について

この記事で使用しているOnePlus 6は、当サイトの管理人がOnePlusの公式オンラインストアにて自費で購入した128GBモデルです。

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