cheero USB PD対応18W ACアダプタ レビュー

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cheeroブランドのUSB PD対応18W ACアダプタ(型番:CHE-324)を購入したので、レビューを行います。

対象の製品

クイックレビュー

厳密にはUSB Type-Cの規格に適合していないものの、問題なく使用できると考えられるACアダプタです。商品説明等に一切記載されていないQuick Chargeにも対応しています。

18W出力なのでノートPC等には力不足ですが、スマートフォンやタブレットの充電に最適です。

使用機器

  • メディアロジック USB Power Delivery アナライザ DTW2U3 「PDワットみるC」 (製品ページ / Amazon)
  • 横河計測 ディジタルマルチメータ 732-03 (製品ページ / Amazon)
  • Apple USB-C – Lightningケーブル (1m) MK0X2AM/A A1656
  • Apple USB-C充電ケーブル (2m) MLL82AM/A A1739
  • その他、電子負荷やType-Cブレークアウトボードなど
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開封・製品写真

  • Model No. (品番): CHE-324 Black
  • Input (入力):100-240V~50/60Hz 0.5A
  • Output (出力): 5V==3A or 9V==2A or 12V==1.5A (USB-C PD 18W)
  • PSEマーク: あり (ひし形/テュフ ラインランド/ティ・アール・エイ株式会社)
  • Made in China
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USB PD

cheero CHE-324はUSB PDに対応しており、機器(Sink)が接続されると「5V/3A」「9V/2A」「12V/1.5A」という内容の3つのPDOを含むSource_Capabilitiesメッセージを送信します。

このSource_Capabilitiesメッセージの内容は外装の表記と一致しており、何も問題はありません。

iPad Pro 10.5を接続した場合

cheero CHE-324にiPad Pro 10.5を接続した場合、12Vでネゴシエーションが行われ、問題なく充電を行われていました。

「高速充電」に対応しているiPad Proは最大約30Wで充電されるため、18W出力であるcheero CHE-324での充電は最高速度ではありませんが、12W出力であるiPad付属のACアダプタよりは高速に充電をすることが可能です。

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Quick Charge 3.0

cheero CHE-324はQuick Charge 3.0に対応しています。

USB Type-CはUSB PD以外でVbusの電圧を変動させることを禁止しており、そういった意味ではcheero CHE-324はUSB Type-Cの規格に違反しています。また、実際の製品ではケーブルのVconnと接続するCC1・CC2に対して規格で定められている範囲を超える電圧を印加し、ケーブルに内蔵されているeMarkerを破損させる恐れのある粗悪品が一部に存在しています。

そういった可能性があるため、cheero CHE-324についても同様のテストを行いましたが、cheero CHE-324に関しては規格以上の電圧を印加するような挙動は確認されませんでした。

むしろ個人的に気になったのが、「cheero側がQuick Chargeに対応していることを把握していない可能性がある」という点です。

cheeroの製品ページや実際の製品パッケージではQuick Chargeについて一言も言及されていません。また、cheeroに問い合わせたところ、「Quick Chargeには対応しておりません」との回答を受けました。

そういった点から、実際の製品は問題なく使用できるものの、少し懸念の残る製品と言えるでしょう。

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USB BC 1.2 DCP / Apple 2.4A

USB BC 1.2 DCP

cheero CHE-324はUSB BC 1.2 DCPをサポートしているため、各種急速充電規格に対応していない旧世代の機器も問題なく充電できます。

Apple 2.4A

cheero CHE-324はApple独自の2.4A給電(12W給電)をサポートしているため、高速充電(USB PD)に対応していないiPhone/iPadも問題なく充電できます。

その他

Vbus

cheero CHE-324はUSB Type-Cの規格通り、Sinkの接続を検知するまでVbusに電圧を印加しません。

Configuration Channel

cheero CHE-324はUSB Type-Cの規格通り、CC1・CC2がそれぞれ別個のRpでプルアップされています。

所感

USB Type-CにおけるQuick Charge 3.0への対応は人によって賛否が分かれるところですが、個人的には「安全な形で実装されてるなら別にいいんじゃないの」と考えています。もちろん規格以上の電圧をかけるような製品は論外ですが、そういったお粗末なものでなければ「他社製品との差別化のためにはアリだよね」ということです。

また、USB PDコントローラの中には「機能」としてQCだったりSamsung AFCだったりHUAWEI FCPに対応しているものも少なくないため、そういったコントローラを採用した時点で勝手に対応してしまうという側面もあったりします。

確かに厳密なことを言えばQC3.0はUSB Type-Cの規格に適合していません。しかしながら、そんなことを言い始めたら際限なくあれもダメこれもダメということになってしまい、最終的に選択肢がなくなってしまうので、「安全に問題なく使用できるっぽい」というところで妥協しつつ製品を選んでいくというのが現実的な路線だと私は考えています。