90Hzディスプレイやトリプルカメラが魅力のOnePlus 7Tと、値下がりしてコスパが魅力のOnePlus 7を、実機を使って比較します。
はじめに
この記事は、OnePlus 7からOnePlus 7Tに乗り換えた筆者が「OnePlus 7Tはここが良かった・悪かった!」という感想を書いた記事です。そのため、7と7Tに共通している部分については基本的に触れていませんので、下記のOnePlus 7レビュー記事も併せてご参照ください。
では、レビューに移っていきたいと思います。
スペック
機種名 (型番) | OnePlus 7T (HD1900) | OnePlus 7 (GM1900) |
---|---|---|
ディスプレイ | 6.55 inch 2400 x 1080 (20:9) 90Hz | 6.41 inch 2340 x 1080 (19.5:9) 60Hz |
端末サイズ | 160.94 x 74.44 x 8.13 mm | 157.7 x 74.8 x 8.2 mm |
重量 | 190 g | 182 g |
SoC | Snapdragon 855+ | Snapdragon 855 |
RAM | 8 GB (LPDDR4X) | 8 GB (LPDDR4X) |
ストレージ | 128GB (UFS 3.0) 256 GB (UFS 3.0) | 256 GB (UFS 3.0) |
microSD | 非対応 | 非対応 |
前面カメラ | 画素数: 16 MP センサー: IMX471 画素ピッチ: 1.0µm F値: 2.0 電子手ブレ補正 | 画素数: 16 MP センサー: IMX471 画素ピッチ: 1.0µm F値: 2.0 電子手ブレ補正 |
背面カメラ | メインカメラ 画素数: 48 MP センサー: IMX586 画素ピッチ(48MP): 0.8 µm 画素ピッチ(16MP): 1.6 µm F値: 1.6 光学+電子手ブレ補正 望遠カメラ 画素数: 12MP センサー: S5K3M5 超広角カメラ 画素数: 16MP センサー: IMX481 | メインカメラ 画素数: 48 MP センサー: IMX586 画素ピッチ(48MP): 0.8 µm 画素ピッチ(12MP): 1.6 µm F値: 1.7 光学+電子手ブレ補正 補助カメラ 画素数: 5MP |
バッテリー | 3800 mAh | 3700 mAh |
急速充電 | Warp Charge 30T (5V/6A) | Dash Charge (5V/4A) |
W-CDMA | 1/2/4/5/8/9/19 | 1/2/4/5/8/9/19 |
LTE | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/29/ 34/38/39/40/41 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/29/32/ 34/38/39/40/41 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
イヤホンジャック | なし | なし |
ソース | OnePlus | OnePlus |
90Hzディスプレイ
やはりなんと言ってもOnePlus 7T 1番の注目ポイントは90Hzディスプレイです。OnePlus 7は60Hzなので、OnePlus 7Tの方が1.5倍も画面が更新される回数が多い = アニメーションが滑らかということになります。
で、90Hzディスプレイを体験した感想ですが……スクロールが滑らかで使っていて気持ちがいいです。なかなか使ったことがない人には上手く伝えにくい特徴ですが、この滑らかさは単純に60Hzディスプレイでスムーズなのとは別物なので、1度使ったら戻れなくなる魅力があります。
The OnePlus 120Hz Fluid Display: The smoothest, most effortless scrolling experience ever on a smartphone. pic.twitter.com/I4FWP64NfO
— Pete Lau (@PeteLau) January 15, 2020
電池持ち
ディスプレイが60Hzから90Hzに変わったことによる心配な点と言えば、電池持ちです。リフレッシュレートが上がるとディスプレイ自体の消費電力も増えますし、画面の更新回数が多い分CPU・GPUもパワーを使う = 電池を消費します。
OnePlus 7Tの購入に際して、私も電池持ちが1番の懸念点でしたが、実際のところ電池持ちは悪くありませんでした。むしろ長持ちする部類で、OnePlus 7と同等です。私の使い方では画面点灯時間 (Screen On Time) は約7時間で、充電が2日に1回なことも多いです。
充電速度
バッテリー関係でもう1つ重要なのが充電速度で、OnePlus 7Tは「Warp Charge 30T」という急速充電に対応しています。
Warp Charge 30Tの何がすごいのかという話ですが、30分で70%、60分で満タンまで充電できることが謳われています。
「ホンマか?」と思ったので、実際に試してみました。
0 min | 10 min | 20 min | 30 min | 40 min | 50 min | 56 min |
---|---|---|---|---|---|---|
1 % | 26 % | 52 % | 70 % | 84 % | 95 % | 100 % |
めっちゃ早いです。本当に30分で70%まで充電されるので、朝バッテリーが瀕死でも身支度してる間に充電しておけば1日使えます。
パフォーマンス
OnePlus 7TはOnePlus 7と比較して、SoCがSnapdragon 855からSnapdragon 855+へと変更されています。どの程度パフォーマンスが向上しているのか気になる方もいると思いますので、ベンチマーク結果を載せておきます。
- Antutu
- Geekbench 4
- GFXBench
855 → 855+で確かにスコアは向上しています。が、正直体感としては違いは分かりません。
トリプルカメラ
メインカメラ
OnePlus 7Tは通常・望遠・超広角のトリプルカメラが搭載されています。
まずメインカメラですが、これに関してはOnePlus 7に搭載されているカメラとほぼ同等です。「実物より派手に写る」という、スマートフォンのカメラにありがちなチューニングについては好みが分かれるところですが、それを含めてもディテール・色・ダイナミックレンジ等、全体として及第点は超えているという印象です。
望遠・超広角カメラ
メインカメラはまずまずですが、望遠・超広角カメラには期待はしすぎないほうが良いです。どちらもそれなりには撮れますが、メインカメラと比べるとディテールやシャープさが劣ります。あくまでサブカメラだと思っておくぐらいが丁度よいかもしれません。
マクロ撮影
メインカメラと比べるとイマイチな超広角カメラですが、1つとても良い機能があったので紹介します。それは「マクロ撮影 (マクロショット) 」です。
マクロ撮影とは接写のことですが、↑の写真の通り、OnePlus 7Tの超広角カメラは被写体にものすごく近寄ることが出来ます。
ちなみに、同じ距離からPixel 3で撮ろうとしたら↓みたいになりました。
指紋が目立ちにくい
スペックに出てこないOnePlus 7Tの良いところとして「指紋が目立ちにくい」というものがあります。指紋が全く付かないわけではありませんが、背面がマットな仕上げになっているので目立ちにくいです。
OnePlus 7のテカテカな仕上げもガラスの素材感が出ていて良いと思いますが、やはり指紋は目立たないほうがありがたいですね。
OnePlus 7Tの悪いところ
スペックからも分かる通り、ディスプレイとカメラ以外はほぼ同じなので、7から7Tに乗り換えたところで不満が増えることはありません。
強いて挙げるとすれば、「OnePlus 7T、縦に長すぎ」です。OnePlus 7は2340x1080px (19.5:9) であるのに対して、OnePlus 7Tの2400x1080px (20:9) となっています。OnePlus 7はギリギリ片手でも画面上部まで指が届いたのですが、7Tはさらにちょっと縦に伸びたおかげで、いよいよ本格的に画面上部を操作するのが難しくなりました。 (私は片手では1番上まで指が届かなくなりました)
おわりに
OnePlus 7とOnePlus 7T、両方とも良い端末であることには間違いないので、どちらを買っても「失敗した……」と後悔することはないでしょう。OnePlusのスマホは毎年買っていますが、年々クオリティが上がっていて、7も7Tもかなりオススメできます。
OnePlus 8シリーズからは8も8 Proも湾曲ディスプレイになってしまったため、高リフレッシュレートかつ平面ディスプレイを両立しているOnePlusスマートフォンは7Tのみとなっています。OnePlus Z (OnePlus Nord) のウワサも流れていますが、Snapdragon 765Gでカメラ周りも7Tよりも劣るようなので、湾曲ディスプレイが嫌な人は在庫のあるうちにOnePlus 7Tをゲットしておくのが良いのではないでしょうか。