AnkerブランドのUSB PD 30W対応ACアダプタ「PowerPort I PD」(型番: A2056511) を購入したので、レビューを行います。
対象の製品
クイックレビュー
問題なく使用できると考えられるACアダプタです。
既存のPowerPort+ 5 USB-C [A2053511] (レビュー記事) とスペック的には同じであり、大きさや重量もほぼ同じであるため、どちらかを買うのであれば、少し安いこのPowerPort I PD [A2056511] の方をオススメします。
開封・製品写真
- PowerPort I PD with 1 PD and 4 PIQ
- USB-C PD USB 急速充電器
- Model/品番: A2056
- Input/入力: 100-240V-1.7A
- PD Output/PD 出力: 5V==3A / 9V==3A / 15V==2A / 20V==1.5A
- PowerIQ Output/PowerIQ 出力: 5V==6A (2.4A Max Per Port)
- Anker Technology Co., Limited
- Made in China
- PSEマーク: あり (TÜV SÜD PSB Pte Ltd / ひし形 / アンカー・ジャパン株式会社)
- SN: AFYC4P0751280933
PowerPort+ 5 USB-Cとの比較
見ての通り、大きさはほぼ一緒で、持ってみた感じ重さもほぼ同じです。
PowerPort+ 5 USB-C (写真左) は外装が金属であるのに対して、今回レビューしているPowerPort I PDは外装が樹脂で出来ています。
USB PD
Anker A2056511のUSB Type-Cポートは、最大30WのUSB PDに対応しています。
実際のUSB PDのパケットを確認したところ、製品外装に印刷されている「5V/3A」「9V/3A」「15V/2A」「20V/1.5A」と同じ内容のFixed Supply PDOを含むSource_Capabilitiesメッセージを送信していました。
その他に怪しい点も特になかったため、USB PDの通信に関して特に問題はないと考えられます。
iPad Pro 11を接続
Anker A2056511のUSB Type-CポートにiPad Pro 11を接続したところ、15V/2AでUSB PDのネゴシエーションが行われ、約30WがiPad Pro 11へと供給されていました。
iPad Pro 10.5を接続
Anker A2056511のUSB Type-Cポートに、Apple純正のUSB-C – Lightningケーブルを使ってiPad Pro 10.5を接続したところ、15V/2AでUSB PDのネゴシエーションが行われ、約30WがiPad Pro 10.5へと供給されていました。
USB BC 1.2 DCP / Apple 2.4A
USB BC 1.2 DCP
Anker A2056511のUSB Type-CポートはUSB BC 1.2 DCPに対応しているため、旧型のiPhone・iPadやAndroid端末も問題なく充電できると考えられます。
Apple 2.4A
Anker A2056511のUSB Type-CポートはApple独自の2.4A (12W) 給電に対応していません。
その他
VBUS
Anker A2056511のUSB Type-CポートはUSB Type-C・USB PDの規格で定められているCold Socketに対応しており、機器が接続されるまでVBUSに電圧を印加しません。
Configuration Channel
Anker A2056511のUSB Type-Cポートは規格通りCC1とCC2がそれぞれ別個のRpでプルアップされています。
所感
スペック的には以前からあるA2053511 V2とまったく同じで、なぜ新モデルを出したのか謎です。
その辺の事情はともかく、USB Type-C・USB PDの規格的にも問題なさそうですし、オススメできるACアダプタだと思います。