Pixel 3を1年使った感想 : ソフトウェアの重要性が分かるスマートフォン

Pixel 3を買ってからいつの間にか約1年が経っていたので、簡単にレビューというか感想を書いてみます。

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ハードウェア

一応定価10万円のスマホなので、ちゃんとIP68の防水・防塵に対応

正直に言って、Pixel 3のハードウェアに対して定価799ドル〜 (日本では96,800円〜) の機種という印象を抱いたことはありません。私の感覚ではせいぜい6万円台です。

質感的にもそうですし、完成度的にも、値段の割には1つのスマートフォンとして上手くまとまりきっていない感じがします。個別の要素を見れば良い部分はいくつもありますが、「Pixel 3をオススメしますか?」と聞かれると「うーん……」となってしまうのは、ハードウェアに対して全体的な物足りなさを感じているからでしょう。

軽くて操作しやすいサイズで使いやすい機種ですが、ハードウェア的にはGalaxy S9などと比べるとどこか見劣りしてしまう感じがします。

あと、USB Type-Cオタク的にはDisplayPort Alternate Modeに対応していてほしかったです。 (小声)

カメラ

※夜景は全てNight Sightで撮影

やっぱりPixel 3といったらカメラです。完璧ではありませんが、発売から1年半経った今でも十二分に戦えます。

個人的にPixel 3 (というかPixelシリーズ) のカメラで気に入っているのが、その画作りです。Android端末でカメラと言うと、まずPixelかHUAWEI、次いでOPPOかGalaxyあたりを思い浮かべますが、Pixel以外はどれも実物より誇張した写り・画作りという印象です。わざとらしい写真とも言えるかもしれません。それに対してPixelは、多少いじっている感じはあるものの、あくまでリアリティ重視というか、人間が目で見て感じた雰囲気や美しさなどを表現しようとしている印象を受けました。

Pixelのカメラは他とは目指している方向が違う感じがするので、ゆえに今後も存在感を示し続けるのではないかと思います。

また、Pixel 3で地味に良かったのが「超広角インカメラ」です。

普通のインカメラの画角が↓↓みたいな感じだとしたら、

Pixel 3で撮れる自撮りは↓↓みたいな感じです。

※イメージです

画角が広いと人数が多くても撮るのが簡単ですし、観光地などでも建物や風景をしっかり写真に収めることができます。自撮り棒なしでこれを実現できるのは、使っていて地味ながら便利でした。

Pixel 4では超広角インカメラがSoliとかいうレーダーに代わってしまいましたが、Pixel 5では是非とも超広角インカメラが復活して欲しいですね。

電池持ちはめっちゃ悪い

Pixel 3の電池持ちは悪いです。画面点灯時間は4.5時間とかそんなもんです。よく使った日だと夕方にはバッテリー残量が瀕死になっていることも珍しくないため、夜まで充電できないことが想定される日はモバイルバッテリーが必携です。

Pixel 3はカメラが1番の強みですが、カメラ機能は画面がつきっぱなしだったり撮影後の処理でパワーを使うなど、比較的電池消費の大きい操作となります。しかしPixel 3は電池持ちが悪いため、旅行時などは電池切れの心配をしながらカメラを使わなければならず、その強みを存分に使い切ることができないのはもったいないと感じました。

また、Pixel 3はスリープ時の電池消費が地味に多いです。バックグラウンドのプロセスを積極的に止めて、スリープ時のバッテリー消費を軽減をするようにカスタマイズしているメーカーが多いですが、Pixelにはそういったカスタマイズがされていないため、Pixel 3は一晩寝て起きただけで5%以上減っていることも少なくありません。

 
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日本専用モデル固有の話

シャッター音

AOSPでは、刺さっているSIMカードのMCCによってシャッター音の強制・非強制を決めるconfig_camera_sound_forcedの値が変わるようになっています。逆に言えば、SIMカードが刺さっていなければconfig_camera_sound_forced = falseとなります。事実、初代PixelではSIMカードが刺さっていなければGoogleカメラアプリの設定にシャッター音のオン・オフ項目が表示されていた記憶があります。 (恐らくPixel 2も同様のはず)

ではPixel 3はどうなのかというと、残念ながらSIMカードが刺さっていようがいまいが強制的に鳴るようになっています。日本専用モデルだけは。

Pixel 3シリーズのデバイスツリーを確認すると、起動時にモデルを判定して、日本専用モデルだった場合にはconfig_camera_sound_forced = trueとするコミットが入っています。起動時にモデルで判定されるため、SIMカードを刺さないで設定するという裏技は使えません。

このような変更が加えられた背景にはPixel 3がキャリアで取り扱われたことが関係していると思われますが、「Google、お前もなのか……」とガッカリしました。法的根拠が無いにも関わらず携帯電話のシャッター音が強制的に鳴るようになっているのは日本で最も悪しき慣習の1つですが、Googleもこれには逆らえなかった (逆らわなかった) ようです。

3大キャリアで使える

Pixel 3がMNOで取り扱われたことによってシャッター音強制を回避できなくなってしまいましたが、もちろんメリットもあります。

Pixel 3はdocomoとSoftBankで取り扱われていました。つまり、この2社ではVoLTEも含めて確実に使えることが保証されているということになります。そして、残るauについても相互接続性試験を通しているため、一定以上の動作が保証されていると考えることができます。

「docomo・au・SoftBankで使える保証がある」というのは、SIMロックフリーモデルでは実は貴重だったりします。3大キャリアで使用できることが謳われているSIMロックフリーモデルもありますが、その多くが自社試験のみだったり、相互接続性試験を通していても一部のキャリアのみだったりするため、3社で使える保証のあるSIMロックフリーモデルは、iPhone・iPadを除くと意外と数が限られています。

そういった意味で、3大キャリアで取り扱われている or 相互接続性試験を通しているPixel 3は貴重なSIMロックフリーモデルです。 (ちなみにPixel 3aも同様)

LTE B42対応

Pixel 3の日本専用モデルはLTE B42に対応しています。LTE B42に対応しているのはキャリアモデルとiPhone・iPadを除くとEssential PH-1とPixel 4シリーズぐらいしかなかった気がするので、そういった点でも貴重なSIMロックフリーモデルです。

その他、雑多な話

Good👍

  • 電源ボタンがミント色に塗られていて良い。スマホメーカーみんな電源ボタン塗れば良いと思う
  • ディスプレイがノッチやパンチホールで欠けておらず、上下左右がほぼ対象なのはVery Good
  • Haptic Feedbackが非常に良い。iPhone並みとは言わないけど、iPhoneに近いレベル
  • Google Photosに無劣化 (無圧縮) バックアップしてもデータ量がカウントされない (つまり無制限)
  • 毎月のセキュリティアップデート & 最速のOSメジャーアップデート

Bad👎

  • exFATな外部ストレージが読めない
  • スピーカーがフロントステレオ仕様なのはGoodだけど、底面側の方だけ音量も低音も出ていてバランスが悪い。音量を出すと筐体がビビるし色々と惜しい
  • GPSがポンコツなのか電波による測位機能が限られているのか、屋外でも建物の影や屋根があるところではGoogleマップなどで現在地がよく迷子になる

総括

Pixel 3は悪いスマートフォンではないですが、積極的にオススメはしないです。私は2019年3月のキャリア投げ売り品を5万円程度で拾ったのでそこまで不満はありませんが、10万円で買っていたら多分もっとボロクソに書いていたと思います。10万円はちょっと高すぎだと感じます。

そしてPixel 3を使って思ったのが、やっぱりPixelは兎にも角にもソフトウェアだということです。最速のOSアップデートしかり、カメラしかり、Pixelを買うようなユーザーが期待しているのはPixelに載っているソフトウェア (とそのソフトウェアによる成果物) であり、Pixelに対して最高レベルのパフォーマンスを求める人はあまり多くないでしょう。Pixel 5はミッドハイなスペック (Snapdragon 765) になって手の届きやすい価格になるというウワサですが、「カメラがめっちゃ良いスマートフォン」として非ギークが買う可能性も高まるでしょうし、正しい方針な気がします。

まとめると、「Pixel 3は悪い機種ではないけどちょっと割高が過ぎるので、ミッドレンジで安いPixel 3a (かPixel 4aかPixel 5) の方が良いと思います!」という感じです。Pixel 3最大の弱点であるバッテリー持ちも3aでは改善されているらしいので、そういう点でも3aの方が良いと思います。

この記事について

この記事で使用しているPixel 3は、当サイトの管理人が自費で購入したものです。

この記事の内容は全て当サイトの管理人が書いたものであり、何者かがこの記事に対して報酬を支払ったり、事前にチェックを行ったりなどは一切していません。

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