Mi 6のセラミック版 (陶瓷尊享版) を購入しましたので、レビューを行います。
スペック
機種名 (型番) |
Mi 6 (MCE16) |
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画面サイズ | 5.15インチ |
解像度 | 1920 x 1080 |
端末サイズ | 145 x 70 x 7.45 mm |
重量 | ガラス版:168g セラミック版:182g |
SoC | Snapdragon 835 |
RAM | 4GB / 6GB |
ストレージ | 64GB / 128GB |
microSD | ✕ |
前面カメラ | 8MP |
背面カメラ | 12MP (通常) 12MP (望遠) |
バッテリー | 3350mAh (取り外し不可) |
W-CDMA | 1/2/5/8 |
LTE | 1/3/5/7/8 38/39/40/41 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
その他 | デュアルSIM USB PD対応 (非公式) |
ソース | Xiaomi |
開封・付属品
箱の中に入っていたのは
- Mi 6本体
- TPUケース
- ケーブル (Standard-A to Type-C)
- ACアダプタ (USB Standard-A / QC3.0対応)
- USB-C to 3.5mmイヤホンジャック 変換アダプタ
- SIMトレイ用ピン
- クイックスタートガイド
でした。
ハードウェア
※画面保護フィルムは後から自分で貼ったものです。
品質
非常にクオリティの高いハードウェアです。去年のMi 5は各パーツに安っぽさが漂っていましたが、Mi 6はどこを見ても安っぽさを一切感じません。
Mi 6はMi 5より1万円ほど値上がりしていますが、その値上がり分以上に品質が向上した印象で、iPhone等と比較しても遜色ないクオリティだと思います。
操作性
ディスプレイサイズが5.15インチということで、成人男性であれば比較的楽に片手で操作できると思います。背面もラウンドしており、操作性は上々です。
ボタン
Mi 6の右側面に電源ボタンと音量ボタンが配置されていますが、ボタンの高さが低いため探しにくく、かつ押しにくいです。
Mi 6のハードウェアは非常に高クオリティですが、ここだけがマイナスポイントだと感じました。
重量
今回購入したのは陶瓷尊享版という背面パネルがセラミックで出来ているモデルなのですが、率直に言ってめっちゃ重いです。箱から出した時の第一印象は「重っ!!」でした。
私自身が最近iPhone 7やXperia XZ1 Compactといった小型・軽量な端末を使っているという事情も少なからず影響しているとは思いますが、それを抜きにしても重い気がします。もしMi 6を買うのであれば、個人的にはガラス版の方を強くオススメします。
ソフトウェア
Mi 6に限った話ではありませんが、XiaomiのスマートフォンにはMIUIというAndroidが搭載されています。
従来、MIUIには日本語設定が用意されていませんでした。しかしながらMIUI 9(正確にはMIUI 8.5)から待望の日本語表示・日本ロケールの設定が追加されており、日本語で使うユーザーにとって嬉しいアップデートとなっています。肝心の翻訳も機械翻訳丸出しだったMIUI 8.5より改善されており、日常使用に耐えうる程度にはちゃんとした日本語になっています。
ただ、肝心の使い勝手に関しては、かなり人を選ぶかな、と。UIなんかは他社と比較しても高いレベルで統一されていて個人的には割と好きですが、かと言ってMIUIのまま使い続けたいかと言うとそれはそれで「うーん……」という感じです。
良くも悪くも魔改造されていてかなりクセの強いAndroidです。
パフォーマンス
Snapdragon 835/6GB RAM/128GB UFSストレージということで、パフォーマンスに関しては何も不満はないです。
何をやってもスルスルサクサクで、UFSストレージのおかげでアプリの起動やインストールも素早く、おまけにRAMも6GBもあるのでいくらアプリを起動してもバックグラウンドでキルされないです。
一応ゲームの話をしておくと、3Dキャラがゴリゴリ動くようなゲーム(デレステ3Dリッチ)であっても比較的快適に動いている印象でした。HD止まりなXperia XZ1 Compactには劣るものの、S835を搭載しているAndroid端末としては順当なゲームパフォーマンスだと思います。
ベンチマーク
カメラ
※ズームになっているのは望遠側のレンズで撮った写真です。
Mi 6のカメラは「16MPの通常カメラ」+「16MPのズーム専用カメラ」となっています。ズームできるのは便利ですが、正直、画質はあまり良くありません。他のXiaomi機と同様に、実物よりもコントラストの強い画作りです。また、ダイナミックレンジも狭く、露光過多気味です。
電池持ち
Mi 6はイヤホンジャックを削ったことによって5インチクラスの機種としては多めの3350mAhのバッテリーを搭載できた……ということになっていますが、思っていたよりは電池が持たない印象です。
私の使い方では1日は持つものの、1.5日は持ちません。
ディスプレイ
Mi 6のディスプレイは輝度や視野角は十分なものの、発色に関してはイマイチです。体感としては2~3万円の機種と同等という印象です。
イマイチと言っても明らかに発色がおかしいとかそういったものではなく、他のフラグシップ機種と比べると「ちょっとMi 6はイマイチだね」程度のものなので、使っていて大きく不満を感じるようなものではありません。私のように机の上にガジェットが複数転がっているような人だとちょっと気になる人もいるかもしれません、という意味です。
Mi 6のパフォーマンスやハードウェア品質は他社フラグシップと比較しても劣らないほど高レベルですが、ディスプレイに関しては明らかに他社フラグシップに劣っていると思います。
指紋認証
Mi 6のホームボタンには指紋センサーが内蔵されていて、触れるだけでスリープ解除とロック解除を行うことが出来ます。
肝心の速度・精度は非常に良好です。私が勝手に世界最速だと思っているOnePlus 5の指紋認証よりは若干遅いものの、それでもかなり高速です。触れて一呼吸も置かないうちにアンロックされています。
精度の方も、センサーの面積が広いおかげか非常に良好です。ほぼ百発百中だと思います。
所感
「パフォーマンスとハードウェア品質はハイエンド、それ以外はミッドレンジ」というのがMi 6を使った感想です。
パフォーマンスとハードウェア品質は他社フラグシップに勝るとも劣らない出来ですが、それ以外に関してはミッド~ミッドハイ程度で、ハイエンド・フラグシップとはいい難いのが実情です。そのため、他社の7~8万円するハイエンド機種と同等のものを期待して買うと、ガッカリするかもしれません。
逆に、「とにかく安くS835機が欲しい」という方にはオススメできると思います。少なくともパフォーマンスは一級品ですし、価格もだいぶこなれてきて4万円程度で手に入ります。おそらくGlobal ROMがある (=Safety Netをパスできる) S835機の中では最安なので、価格対性能比を重視する方にオススメです。
Mi 6は以下の通販サイトで販売されています。