Nexus 5X+IIJmioをメイン端末として1ヶ月間使用しましたので、レビューを行います。
スペック
まずは簡単にスペックをおさらいしておきます。
機種名 | Nexus 5X (H791) |
画面サイズ | 5.2 インチ |
解像度 | 1920×1080 IPS-LCD |
端末サイズ | 147 x 73 x 7.9 mm |
重量 | 136g |
CPU | Snapdragon 808 |
RAM | 2GB |
内部ストレージ | 16 / 32GB |
microSD | ✕ |
W-CDMA | 1/2/4/5/6/8/9/19 |
LTE | 1/2/3/4/5/7/8/9/17/18/19/ 20/26/28/38/40/41 |
バッテリー | 2700mAh |
USB | USB Type-C |
指紋認証 | 背面 |
急速充電 | ○ (5V/3A) |
価格 | 59,300 / 63,400円 (税込) |
ソース |
RAM 2GBという点のみが少し気になりますが、それ以外はハイスペックと言って問題のないスペックだと思います。
そんなNexus 5Xですが、発売からかなり時間が経過したこともあり、現在ではかなり値下げされて販売されています。
見た目について
国内、海外を問わず多くの媒体で言われていることですが、確かに見た目は安っぽいです。約6万円が定価のスマートフォンとは思えません。「質感に対するコスパ」という点ではもっと優れた端末があると思います。
LGのロゴも好きではないので、私はdbrandのスキンシールを貼って使用しています。
本体重量
ポリカーボネート製にしたことにより高級感は皆無となりましたが、その代わりに端末重量がすごく軽くなりました。
例えば4.7インチ液晶を搭載するPhone 6sが142g、5.2インチ液晶を搭載するXperia Z5が154gであるのに対して、Nexus 5Xは136gしかありません。たったの10~20gと思うかもしれませんが、実際に使っていると結構実感できます。
特に、電車等で片手操作をしている時間が長い人はNexus 5Xを使うと軽さの恩恵が受けられるのではないでしょうか。
動作について
肝心の動作ですが、非常に軽快です。アプリの起動は早く、アニメーションも滑らかで不満はありません。WEBブラウジングやメール・マップアプリ等を扱うには十分すぎるスペックを備えていると思います。
通常使用には何も問題ありませんが、重量級のゲームだと少しスペック不足感が出てきます。ゲームをする方は以下を参考にしてください。パズドラぐらいのゲームであれば問題なく動作します。
ポケモンGO
ポケモンGO単体でプレイしている時は問題ありませんでしたが、追加でブラウザを起動すると裏でポケモンGOが終了させられていることが頻繁に起きました。おそらくですが、RAMが2GBであるのが原因であると考えています。
デレステ
デレステをプレイすると稀にカクつくことがあり、ProまでならともかくMaster以上では不満が募ると思います。ポケモンGOとは違い、このカクつきは処理能力の不足が原因であるように感じました。デレステをガチでプレイするのであれば他の機種(というかiOS端末)をオススメします。
操作性
Nexus 5Xの操作性は「男性であればギリギリ片手で操作できるかな」といったところです。
手の大きい人や西洋人の方であれば割と操作しやすいサイズ感だと思います。私の手だと「画面左右は無理なく届くけど、画面最上部はちょっと頑張らないと届かないかな」という感じです。
絶対的にサイズの小さいiPhone 6s等と比較すると、Nexus 5Xの方が操作性が劣るのは否定できません。しかしながら、Nexus 5Xは背面が丸くなっているためか、同じ液晶サイズのXperia Z5と比べるとNexus 5Xの方が操作しやすいと感じました。
ディスプレイ
画面が黄色っぽいと言われているNexus 5Xですが、「そんなに騒ぐほどでもないな」というのが正直な感想です。確かに他の端末を横に並べると黄色っぽく表示されているのですが、普通に使っている分にはまったく気になっていません。
私はむしろNexus 5Xの液晶の発色の良さに驚いています。今までのメイン端末はXperia Z1 Compactだったのですが、Nexus 5Xの方がクッキリハッキリと表示されています。(ただし、チューニングはNexus 5Xの方が黄色寄りです)
電池持ち・充電速度
電池持ち
良くも悪くもないというのが私の感想です。私の使い方では1日使って20~30%ほど残る程度の電池持ちですので、ゲームをガンガンやったりしなければ1日は持つと思います。
Xperia Z1fやZ3 Compactといった電池持ちがとても良い機種も使ったことがあるのですが、そういった機種と比較するとNexus 5Xの方が電池は持たないな、という印象を受けました。逆に、先代のNexus 5を使用していた人からすると電池持ちは改善されているようです。(Nexus 5は想像以上に電池が持たない機種らしいです)
充電速度
Nexus 5Xは充電速度がかなり早く、付属の充電器を使えば約1時間で満充電が可能です。前日に充電するのを忘れたとしても、この短さであれば朝起きてからでも間に合うと思います。
カメラ
Nexus 5Xのカメラは上位モデルであるNexus 6Pと同じユニットが使用されており、Nexus 6Pと同等のキレイな写真を撮影することができます。2013年に発売されたXperia Z1 Compactと比べると明らかにNexus 5Xで撮った写真のほうが綺麗です。
ただ、Nexus 5Xには手ブレ補正の機能は一切搭載されていないので動画撮影にはあまり向いていないと感じました。かなりブレブレの動画になってしまいます。
指紋センサーについて
Nexusシリーズでは初めて搭載された指紋センサーですが、使い勝手は上々です。機種によっては精度の悪いものあるのですが、このNexus 5Xはほぼ100%の確率で認証してくれます。
指紋認証が搭載されたことによって、背面のセンサーに触れるだけで簡単に素早くスリープ解除できるようになり便利です。まだ対応アプリが少ないのでスリープ解除以外ではあまり活用できない機能ですが、スリープ解除が簡単になっただけでもかなりの恩恵があると感じています。
中には「指紋センサーと勘違いしてカメラを押してしまう」という人もいるようですが、私に関してはほとんどそのようなことはありません。手の大きさやケースの有無などによっても変わると思いますので、一度店頭で確認してみると良いと思います。
唯一難点を挙げるとすれば、指紋センサーが背面にあるので机においた状態だと指紋センサーをまったく活用できないことです。今まで普通に行っていた電源ボタン→パスコード入力という作業が面倒でしょうがないです。
USB Type-C
Nexus 5Xでは従来のMicroUSBに代わってUSB Type-Cという、表裏どちらでも抜き差しできる端子が採用されています。
リバーシブルで便利なUSB Type-Cですが、問題点が1つだけあります。それは「両端がType-Cのケーブルしか付属してこないため、ケーブル追加購入しないとパソコンと接続できない」という点です。
MicroSDを使うことができないNexus 5Xでは、データを転送するのにPCとの接続がほぼ必須となってきますので、PCと接続できるUSBケーブルが付属してこないのはマイナスポイントと言えるでしょう。
世界各国の携帯回線に対応
Nexus 5Xはdocomo・au・Y!mobile各社で使用されている電波やVoLTEに全て対応しており、どの通信会社でも問題なく使用できる端末となっています。
さらに言えばNexus 5Xは世界各国の携帯回線にも対応しているため、海外によく行かれる方にもオススメできる端末だと思います。(日本で売られているスマートフォンは「日本で使われている周波数」にしか対応していないものも多いです)
緊急地震速報に対応
家電量販店で販売されているSIMフリー端末は緊急地震速報に対応していないものもチラホラありますが、Nexus 5Xは問題なく緊急地震速報を受信することができます。
そのため、ワイモバイルと契約して使用する場合はもちろんのこと、MVNOのSIMを刺して使用する場合にも安心して使用することができます。
所感
手厳しい事も書きましたが、普通に気に入ってNexus 5Xを使っています。とにかく全体的に安っぽいだけで道具としての出来は間違いなく良いので、「見た目が安っぽい?ケースつけるから関係ないぜ!!」みたいな人は満足して使えるんじゃないかと思います。本体重量も軽いですし。
今ではすっかり値下げされており、定価よりかなり安い価格でされて販売されています。