HMD GlobalのNokia 7 plusを購入しましたので、レビューを行います。
スペック
機種名 (型番) | Nokia 7 plus (TA-1062) |
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画面サイズ | 6.0 inch |
解像度 | 2160 x 1080 (2:1) |
端末サイズ | 158.38 x 75.64 x 9.55 mm |
重量 | 184 g (実測) |
SoC | Snapdragon 660 |
RAM | 4 GB |
ストレージ | 64 GB (eMMC 5.1) |
microSD | 対応 |
前面カメラ | 16 MP |
背面カメラ | 12 MP (通常) 13 MP (望遠) |
バッテリー | 3800 mAh |
W-CDMA | 1/2/5/8 |
LTE | 1/3/4/5/7/8/ 20/28/34/38/39/40/41 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
その他 | イヤホンジャックあり 通知LEDなし |
ソース | Nokia |
最近出たAndroid Oneの機種と言うとMoto X4、HTC U11 life、Mi A1などがありますが、どの機種もS625/630辺りを採用していて、悪くはないものの若干のパワー不足感は否めません。
そんな中で登場してきたのが今回レビューをするNokia 7 plusです。Nokia 7 plusはSnapdragon 660を採用していて上記の機種よりもパフォーマンスが期待できるのと、個人的にS660の機種を使ったことがないという理由で買ってみました。
Nokia 7 plusは以下の通販サイトで販売されています。
開封・付属品
箱には以下のものが同梱されていました。
- Nokia 7 plus本体
- USB 2.0ケーブル (Standard-A to Type-C)
- ACアダプタ (Quick Charge 3.0対応)
- イヤホン
- SIMトレー用ピン
- ドキュメント類
ハードウェア
外装の品質は非常に良いです。軽く触るだけでも分かるほど堅牢ですし、ボタンも適度な大きさ・クリック感で押しやすいです。パーツの工作精度も非常に高く、パッキンなしでありながらディスプレイ周りに隙間のない、美しい仕上がりとなっています。
質感
Nokia 7 plusの背面はアルミフレームに「セラミック風のコーティング」が施されています。黒とゴールドの部分で別パーツのように見えますが、1つのアルミパーツです。
「コーティングでデザインを付ける」というアイデアはアンテナバンドを隠せる等のメリットもあるのですが、ポリカーボネート製のNexus 5Xに似た質感となっており、個人的にはちょっと安っぽいと感じました。
操作性
Nokia 7 plusは2:1の6インチディスプレイ、16:9に換算すると5.5インチの端末に相当しますので、スマホとしては比較的大きい、ファブレット寄りのサイズ感です。
個人的にはちょっと大きすぎるぐらいですが、操作性自体は悪くないです。持った時の指と同じ位置に電源ボタンや指紋センサーが配置されているので、大きさに慣れてしまえばその後は快適に操作できると思います。
ただ、ズッシリとした重さがあるので、片手操作する時間が長くなるとちょっとつらいです。
ソフトウェア
Android One
Nokia 7 plusはAndroid Oneプログラムの機種となっており、UIや機能は基本的に素のAndroid (AOSP) に準拠したものとなっています。プリインストールされているアプリが最小限であるというのもAndroid Oneの特徴です。
また、Android Oneの機種は基本的に毎月セキュリティアップデートが降ってきます。数ヶ月放置されることも珍しくないAndroidにおいて、毎月セキュリティアップデートが降ってくるのはアドバンテージと言えるでしょう。 (Android Oneのように毎月セキュリティパッチが適用されるのが本来のあるべき姿だとは思いますが)
日本語設定なし
Android Oneだと思って完全に油断していたのですが、Nokia 7 plusに日本語設定は用意されていません。
↑のadbコマンドを実行し、再起動すると日本語設定になります。
※2018年12月26日 追記
2018年12月セキュリティパッチのアップデート以降では、標準で日本語設定が用意されるようになりました。そのため現在では、上記のようなadbコマンドを使用せずとも、普通に日本語表示に設定できます。
パフォーマンス
Nokia 7 plusにはSnapdragon 660というミッドハイレンジのSoCが搭載されています。
ゲームでもしなければパワー的には十二分で、アプリの起動などもモタつくことなく動作してくれます。RAMも4GB積んでいるため、ハードな使い方をしない限りはRAM不足に悩まされることもありません。
3Dがゴリゴリ動く重量級のゲームをするのであれば、もっと強力なGPUを搭載しているハイエンド機種をオススメしますが、そうでないのであれば十分なパフォーマンスだと思います。
(試しにデレステのMVを再生してみましたが、3D標準でギリギリ、3Dリッチでfps落ちが目立つ感じだったので、やはりGPUが弱い印象です)
ベンチマーク
カメラ
Nokia 7 plusの背面カメラは「12MPの通常カメラ」+「13MPのズーム専用カメラ」という構成になっています。
上の写真は全てオートモードで何も考えずにパシャパシャ撮ったものですが、全体的によく撮れていると思います。実物と比較するとやや誇張気味ではありますが、気軽にスナップしてこれだけの写真が撮れればスマホのカメラとしては十分合格でしょう。
暗所もそこそこは撮れますし、オールマイティに使えるカメラだと思います。
HDR
たまに露出過多になる
そこまで頻度は高くないのですが、たまに露出過多になる場合があります。屋内でモノ撮りをしている時に割とよく起きる気がするのでアプデで修正されることを期待します。
電池持ち
80%→10%で画面点灯時間 (Screen on Time) が5時間半なので、電池持ちは良い部類です。よく使う方でも朝~帰宅まで、控えめな方であれば2~3日は充電なしで大丈夫だと思います。
USB PD対応
Nokia 7 plusは公式でQuick Charge 3.0対応が謳われていますが、それに加えてUSB PDにも対応しています。
USB PD(5V/9V/12V/15V/20V)に対応したACアダプタに接続したところ、9Vで充電が行われていました。(USB PDのネゴシエーションも確認)
その他
ディスプレイ
Nokia 7 plusのディスプレイはFHD+(2160×1080)のIPS液晶です。解像度的には必要十分ですし、輝度についても最高レベルではないものの屋外でも使える程度には明るいです。
ただ、個人的に気になったのが「彩度が高い」という点です。Nokia 7 plusのディスプレイは私が今まで使ってきたスマホの中でもこってりした色合いで、長時間使っていると目が疲れてきます。アップデートでsRGBモードが追加されるなどして、もう少しマイルドになることを期待します。
指紋認証
Nokia 7 plusの背面には指紋センサーが配置されています。
認証速度はそこまで早くはないものの、精度はほぼ百発百中で、普通に実用性は高いです。センサーの位置もジャスト人差し指という感じで、快適に使えます。
スピーカー
Nokia 7 plusのスピーカーは本体底面のみのモノラルスピーカーです。
音質的には「平均よりはちょっと良いかな?」ぐらいですが、音量はかなり出せるため、スピーカーとしての役割は十二分に果たしてくれます。
また、良くも悪くも指で簡単に塞ぐことができるため、カメラのシャッター音を容易に消せるという地味なメリットもあります。
通知LEDなし
Nokia 7 plusには通知LEDがありません。通知LEDが必要な方は注意してください。 (ハードウェア的にそもそもないのか、それともソフトウェアで有効化されていないだけなのかは不明)
所感
全体的に高いレベルでまとまっている機種だと思います。外装の出来は下手なハイエンド機種よりも上等ですし、カメラも十分にキレイな写真を撮ることができると感じました。
Android Oneというと最近ではXiaomiあたりも出してたりしますが、Xiaomiのスマホはカメラがイマイチなことが多いので、カメラ重視でAndroid One機種をお探しの方はNokia 7 plusを選ぶと良いと思います。 (もちろん予算が許すならPixelシリーズがベストですが)
Nokia 7 plusは以下の通販サイトで販売されています。