USB PD 60W対応Anker PowerPort Speed PD 60 レビュー

AnkerブランドのUSB PD 60W対応ACアダプタ「PowerPort Speed PD 60 (型番: A2015113) 」を購入したのでレビューを行います。

対象の製品

開封・製品写真

  • PowerPort Speed PD 60
  • USB 急速充電器
  • Model/品番: A2015
  • Input/入力: 100-240V-1.7A 50-60Hz
  • Output/PD 出力: 5V==3A / 9V==3A / 15V==3A / 20V==3A
  • Anker Technology Co., Limited
  • Made in China
  • PSEマーク: あり (TÜV SÜD PSB Pte Ltd / ひし形 / アンカー・ジャパン株式会社)
  • SN: AFZP7N1911400128

PowerPort Speed PD 30と比較

兄弟モデルであるAnker PowerPort Speed PD 30との比較です。

PD 30とPD 60は出力が30Wと60Wで2倍もの差がありますが、写真通りサイズはほぼ一緒で、重さもちょっと重いぐらいで大きな差ありません。そのため、どちらか買うのであれば基本的にはPD 60の方をオススメします。

Source_Capabilitiesメッセージ

Anker A2015113は最大60WのUSB PDに対応しています。

実際のUSB PDのパケットを確認したところ、製品外装に印刷されている「5V/3A」「9V/3A」「15V/3A」「20V/3A」と同じ内容のFixed Supply PDOを含むSource_Capabilitiesメッセージを送信していました。

その他に怪しい点も特になかったため、USB PDの通信に関して特に問題はないと考えられます。

いろいろ充電してみた

ThinkPad Yoga 370

ThinkPad Yoga 370に接続したところ、20V/3AでUSB PDのネゴシエーションが行われ、最大で約55Wが供給されていました。

Lenovo Vantage上からも「60W USB-C 電源」として認識されていました。

iPad Pro 11

iPad Pro 11を接続したところ、15V/3AでUSB PDのネゴシエーションが行われ、最大で約27Wが供給されていました。

iPad Air 2

iPad Air 2を接続したところ、USB PDのネゴシエーションは行われず、最大で約15Wが供給されていました。 (恐らくApple 2.4A充電プロトコル)

Galaxy S9

Galaxy S9を接続したところ、5V/3AでUSB PDのネゴシエーションが行われ、最大で約10Wが供給されていました。

Pixel 3

Pixel 3を接続したところ、9V/3AでUSB PDのネゴシエーションが行われ、最大で約15Wが供給されていました。

OnePlus 7

OnePlus 7を接続したところ、5V/3AでUSB PDのネゴシエーションが行われ、最大で約15Wが供給されていました。

Nextbit Robin

Nextbit Robinを接続したところ、USB PDのネゴシエーションは行われず、最大で約10Wが供給されていました。

USB PD以外の充電規格を確認

AVHzY CT-2 (Kotomi Premium)とPOWER-Z KM001Cを使用して、対応している各種充電規格を確認しました。

Kotomi PremiumとPOWER-Z KM001Cで結果が食い違っていますが、「Apple 2.4A」と「USB BC 1.2 DCP」に対応していると思われます。 (Kotomi Premiumは対応しているはずのUSB BC 1.2 DCPを検出しないことが度々ある)

ストレステスト

長時間負荷

Anker A2015113は最大60W出力なので7時間ほど連続で20V/3Aを出力させてみたところ、最初から最後まで問題なく60Wを出力していました。

テスト後に触ってみると「ギリギリ人が触れ続られるかどうか (50~60℃ぐらい?)」の温度だったので、発熱も許容範囲内だと思います。

過負荷

5V

9V

15V

20V

5V・9V・15V・20Vそれぞれで定格以上の負荷を掛けてみたところ、どの電圧でも約3.8Aで出力がシャットダウンしました。 (恐らく過電流保護回路が作動した)

若干しきい値が高い気もしますが、あまりシビアにやられて頻繁に出力がシャットダウンされても困るので、定格+20~30%と考えればこんなもんじゃないでしょうか。

気になった点

Anker A2015113はどちらか片方のCCがプルダウンされると (≒デバイスが接続されると) 、Vconnと接続する側のCCの電圧が自動的に0Vとなります。

eMarkerなしのケーブルや、E-MarkedケーブルであってもVconn not requiredであればVconn側CCの電圧が0Vになることは問題ないですが、Vconn Requiredなケーブルを接続した場合であってもCCの出力がシャットダウンされる模様です。

SOP’ Discover Identifyコマンドを読み取ってからCCの出力をシャットダウンしているため、例えば5Aケーブルを使った場合は一応ちゃんと5Aケーブルとして認識はしているはずです。そのため、A2015113を使用する上でこのCCの出力がシャットダウンされる挙動が特に問題になることはないと思われます。 (そもそも最大60W出力なので3Aケーブルでも5Aケーブルでも挙動に変化はない)

しかしながら、eMarkerのメッセージの内容を一部無視しているということで、この点が少し気になりました。 (Ankerの設計がどうこうというより、採用されているUSB PDコントローラチップの仕様・バグな気がします)

所感

2019年4月に購入して以降、コンセントに挿しっぱなしにして毎日手持ちのデバイスを充電していますが、1度もトラブルなく、期待通りの仕事をしてくれています。強いて言えば、12Vに対応していればベターだったかなと思います。

ガジェット好きが飛びつきそうな「GaN IC採用で超コンパクト!」といった要素はありませんが、このAnker A2015113も十分に小型・軽量なので、選択肢としては普通にアリだと思います。GaN ICを採用している代わりにUSB Type-C・PDの規格を守る気がないとしか思えない某ACアダプタを買うぐらいであれば、個人的にはこのAnker A2015113の方をオススメします。

この記事について

この記事で使用しているAnker A2015113は、Amazon.co.jpのマーケットプレイス販売者「AnkerDirect」から、当サイトの管理人が購入したものです。

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記事で使用している機器

  • メディアロジック USB Power Delivery アナライザ DTW2U3 (製品ページ)
  • USB Type-C to USB Type-C ケーブル (eMarkerなし)
  • Apple USB-C – Lightningケーブル A1656 MK0XAM/A