9年間Androidをメインで使ってきたけどiPhoneを買った

※当サイトでは通販サイトへのリンクの一部にアフィリエイト広告を使用しています。

今までずっとAndroidスマートフォンをメインで使ってきましたが、いろいろ思うところがあってiPhoneを買いました。

はじめに

私はずっとAndroidスマートフォンを使ってきた、いわゆる “Android派” の人間です。いつから使っているのか調べてみたところ、2012年に白ロムを買ったXperia rayが最初のスマートフォンだったようなので、おおよそ9年間Androidスマートフォンをメインで使ってきたということになります。

ではiPhoneを全く使ったことがないのかというとそうでもなく、数年ごとに興味本位でiPhoneに手を出してみては結局iOSが性に合わずAndroidに出戻りする……ということを繰り返してたりします。なので、iPhoneが性に合わないことは百も承知です。

にも関わらず、現在私はメインのスマートフォンをAndroidからiPhoneに変えようか迷っています。というか既にiPhoneは買っており、ブツクサ文句言いながらも何とか使おうとしている最中だったりします。

ということで本記事では、長年Android派だった人間がなぜ今さらiPhoneに乗り換えようとしているのか、Android派から見たiPhoneの長所・欠点は何なのか、ということについて語っていきたいと思います。

なぜiPhoneに乗り換えようと思ったのか

ずっとAndroidを使ってきた人間がなぜ今さらiPhoneに乗り換えようとしているのか、その理由は「日本国内でマトモに使える、マトモなAndroidスマートフォンがなくなってきたから」です。

私のスマートフォンの選び方ですが、まず基本的にキャリアモデルは買いません。キャリアモデルの良し悪しについて話をしたいわけではないので細かい話は省略しますが、現在のキャリアモデルは私にとってメリットよりもデメリットが大きいため、「キャリアモデルを使う」という選択肢は私にはありません。

となると、残る選択肢は

  • 国内オープンマーケット版 (いわゆるSIMロックフリー版) のモデルを使う
  • 海外向けのモデルを海外から持ち込んで使う

の2択になります。

まず1つ目の「国内オープンマーケット版のモデルを使う」という選択肢ですが、ぶっちゃけ日本に正式投入されてるオープンマーケット版のモデルってみんな微妙ですよね (個人の感想です) 。日本のSIMロックフリースマートフォン市場が “格安スマホ” から抜け出せていない以上しかたないですが、その大半がアンダー5万円のコスト重視のモデルであり、オモチャとして使うならともかく、メインのスマートフォンとして使うにはちょっと色々足りないです。

一応ハイエンドモデルもなくはないですが、ROG Phoneのような1点特化型でメインにはなりえないモデルか、グローバルローンチからかなり遅れて発売されるXperia・ZenFoneぐらいしか選択肢がないため、やはり国内オープンマーケット版のモデルをメインにする可能性は低いです。唯一の例外がPixelですが、そのPixelも方向性に迷っている節があり、今後日本で継続して販売されるかどうかも含めてやや不安が残ります。

キャリアモデルもダメ、国内オープンマーケット版もダメとなると、残る選択肢は海外モデルだけです。実際、私は今まで基本的に海外モデルばかりを使っており、現在もGalaxy S20 FEというモデルにメインのSIMカードを入れています。別に海外版を使いたいわけではないんですが、私にとって1番マシな選択肢なので、結果として海外モデルばかり使っているという感じです。

こういった理由から今まで海外モデルを主に使っていたわけですが、なかなかそうも言っていられなくなりました。どういうことかというと、docomoとSoftBankの3Gサービス終了が迫ってきているからです。※docomoは2026年3月31日、SoftBankは2024年1月下旬に3Gサービス終了予定。ただしdocomo系回線は5Gを使える契約にすると3Gが使えなくなるため、docomoにしろSoftBankにしろ現実的にはあと2年程度が限度と思われる。

海外モデルを選ぶメリットは端末の選択肢が増えることですが、その反面、国内で使えるかどうか何の保証もないというデメリットが付いて回ります。今までは国内VoLTE非対応のモデルであっても回線がdocomoやSoftBankであれば3Gにフォールバックして通話やSMSを利用できたのでそこまで大きな問題ではありませんでしたが、3Gサービス終了後はVoLTE非対応のモデルは電話としてマトモに使えなくなってしまいます。

一応、海外モデルでもGalaxyやXiaomiなど国内VoLTEに対応しているものはありますが、それらもたまたま運良く使えているだけであり、何の保証もないという点に変わりはありません。また、仮にVoLTEに対応していたとしても対応バンドやキャリアアグリゲーションのバンド組み合わせが日本で使うには微妙だったり、NRバンド自体には対応していても5G接続ができなかったりと、以前のように「ただSIMカードを挿せば問題なく快適に利用できる」という状況でもなくなってきています。

つまり、日本でAndroidスマートフォンを使おうとすると、

  • ネットワーク周りは万全だがそれ以外が気に入らないキャリアモデル
  • “格安スマホ” と “イロモノ” しか選択肢がないオープンマーケット版
  • ネットワーク周りに不安のある海外モデル

という3つの中から選ぶ必要があるわけです。

これに対してiPhoneはと言うと、キャリアモデルほどではないものの3大MNOのバンドやキャリアアグリゲーションにそれなりに対応しており、当然VoLTEもサポートしています。いざという時に重要なETWS (緊急地震速報・エリアメール) も問題なく機能するため、非キャリアモデルのAndroidスマートフォンにあるネットワーク周りの懸念や面倒臭さは皆無と言っていいでしょう。

こういった諸々の要素を検討した結果が今回のiPhone購入です。今までは、iPhoneを使っておけば1番楽なのは承知の上で、それでも敢えてAndroidスマートフォンを使ってきましたが、上述の通り、そもそもロクな端末がなかったりネットワーク周りで色々気にしなければならないことが増えてきたりと、Androidスマートフォンを使うのもかなり面倒になってきました。ネットワークやモバイル決済 (おサイフ・Apple Pay) 、端末に対するキャリアの干渉などのことを考えると、メインで使うかはともかくとしてもiPhoneを持っていて損はないだろうと思ったため、今回iPhoneを購入してみた次第です。

以上が、今回私がiPhoneを購入した理由です。

iPhoneを使った感想

で、実際にiPhoneを使った感想ですが……まぁそりゃ使いにくいです。ずっとAndroidを使ってきた人間がiPhoneを使ったところで「使いやすい!」ってなるわけないです。

私個人の使いやすさはともかくとして、特に強く感じたiPhoneの長所・短所は以下の通りです。

長所

ネットワーク周り:上でも書いたが、どのキャリアだろうとSIMカードを突っ込めば問題なくそこそこ快適に使えるのはiPhoneの圧倒的な長所。これだけでiPhoneを選ぶ理由になりうるレベル。

製品寿命:OSのアップデート期間が長く、今回買った3年落ちのiPhone XRにすら最新バージョンのiOSが降ってきているのはiPhoneの長所。ゲームでもしなければパフォーマンス的にもそこまで問題はなさそうなので、あと1〜2年は普通に使えそう。

スリープ時のアプリ制御:iOSはスリープ状態でも通知が遅れないのがGood。AndroidはOS標準のDoze機能やメーカー独自のバックグラウンドアプリ制御のせいで通知が遅れることがしばしばあるので、スリープ時の挙動はiOSのほうが良い。

他デバイスとの連携:iPhoneで撮った写真やスクショが自動でiPadやMacに同期されてたりするのはまあまあ便利。ただ、私は “他のデバイスとの連携” よりも “単体でどれだけの操作が行えるか” というところを重視しているため、よりPCライクに使えるAndroidスマートフォンのほうが多分向いてる。

Apple Pay:まだ私は使っていないが、Android (Google Pay) だと面倒な機種変更もiPhone (Apple Pay) では楽らしいので、モバイル決済ユーザーにはこの点も長所。やはりAppleはその辺の実装がうまい印象。

短所

スクロール:iOSは1スクロール (?) で移動する距離が短すぎる。指を動かす回数が多すぎて親指がもげそう。Androidみたいにもっとガッツリスクロールしてほしい。

Lightning:充電しようと思ってUSB Type-Cケーブルを挿そうとしたらうまく挿さらないんだが、私のiPhone、もしかして不良品なのでは?


以上が、9年間Androidを使い続けてきた人間がiPhoneを2週間ほど使った感想です。

まあ色々ゴチャゴチャ書きましたが、「最悪iPhoneでも何とかなりそう」ということが分かっただけでも今回iPhoneを試した価値はあったかなと思っています。もちろん操作感は違いますが、AndroidがiOS風のジェスチャー操作を取り入れていたり、逆にiOSがAndroidのドロワーみたいな「Appライブラリ」という機能を追加していたりウィジェットをホーム画面に置けるようにしていたりと、昔と比べると乗り換える障壁は低い印象を持ちました。

とりあえず今はiPhone XRベゼル太すぎ&重すぎということでiPhone 12が欲しいです。