Xiaomi初のAndroid Oneプログラム機種であるMi A1を購入したので、レビューを行います。
スペック
機種名 (型番) | Mi A1 (MDG2) |
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画面サイズ | 5.5インチ |
解像度 | 1920 x 1080 |
端末サイズ | 155 x 75 x 7.3 mm |
重量 | 165g |
SoC | Snapdragon 625 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 32GB / 64GB |
microSD | microSDXC対応 |
前面カメラ | 5MP |
背面カメラ | 12MP (通常) 12MP (ズーム) |
バッテリー | 3080mAh |
W-CDMA | 1/2/5/8 |
LTE | 1/3/4/5/7/8/20/38/40 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 |
その他 | Android One USB Type-C |
ソース | Xiaomi |
SoCがSnapdragon 625なので目新しさはないのもの、32/64GBストレージ・4GB RAM・USB Type-Cという、無難ながらもソツのないスペックとなっています。
そういったスペックを踏まえた上で、Mi A1の特徴というとやはり「Android One」であることです。良くも悪くも魔改造されたMIUIを搭載し続けてきたXiaomiからリリースされたAndroid One機種ということで、どんな感じになっているのか気になっている方も多いのではないかと思います。ですので、そういった点にも目を向けつつレビューを行っていきたいと思います。
Mi A1は以下の通販サイトから購入することが出来ます。
開封・付属品
箱に入っていたのは
- Mi A1本体
- USBケーブル (Standard-A to Type-C)
- ACアダプタ (5V/2A)
- SIMトレー用ピン
- 画面保護フィルム
- クイックスタートガイド
でした。
ハードウェア
※画面保護フィルムは後から自分で貼ったものです。
質感・組み立て品質・工作精度
質感はとても良いです。軽く触った程度ではハイエンド機種とそう大きな差はないように感じると思います。
もちろんMi A1は安価な機種なのでボタンの押し心地だったり背面のペラさといった”価格なり”な部分もありますが、そういった点を含めても「価格に対する品質」というのはかなり良いと思います。継ぎ目のないボディ(ユニボディ)は見た目的にも触り心地的にも良く、安っぽさは感じません。
ディスプレイ周りもパッキンでキレイに隙間が埋められていてパーツ間にホコリが入らないようになっており、組み立て品質だったり工作精度も良いという印象です。
操作性
Mi A1は特に狭額縁というわけでもない普通の5.5インチ端末なので、片手での操作性はそれ相応です。しかもMi A1はソフトウェアボタンではなくハードウェアボタンで指を動かす範囲がより広いため、片手だとちょっとつらい場面が度々ありました。
5.5インチの機種としては標準的な重量・操作性だと思いますが、個人的にはちょっと大きすぎるという印象です。両手で使う分には情報量も多くて良いと思います。
色
今回購入したのは一応限定色らしいレッドで、正直手元に届くまでは「どんな色なんだろうか」とちょっと心配していたのですが、いざ実物を見たら結構気に入りました。HTC 10よりは明るい赤で、家電量販店で比べてみたところOPPO R11sの色味にかなり近かったです。
人の目を引く感じの明るい赤色なので人によってはちょっと派手すぎると感じる人もいるかもしれませんが、私はこれはこれでアリだと思っています。(HTC 10の方が好きだけど)
ソフトウェア
カメラアプリとランチャーアプリが変わっていたり、Xiaomiへフィードバックを送信するアプリがプリインされているといった違いはあるのですが、それを除くと完全にAOSP(素のAndroid)です。
機能的には少し物足りなさがありますが、余計なアプリがほとんど入っていないというのは大きなメリットだと感じました。
アップデート
Mi A1はAndroid Oneなので毎月セキュリティアップデートが降ってきます。数ヶ月放置されることも珍しくないAndroidにおいてはアドバンテージと言えるでしょう。(Android Oneのように毎月セキュリティパッチが適用されるのが本来のあるべき姿だとは思いますが)
発売後2年間のアップデートが謳われているため、最低でも2019年9月までは安心して使用することが出来ます。
パフォーマンス
Mi A1はSoCこそSnapdragon 625なのでパワフルさはありませんが、RAMを4GB積んでいるため動作自体はかなりスムーズです。もちろんハイエンド機種と比べるとアニメーションが若干カクついたりはしますが、快適さを損なうほどではありません。検索・ブラウジング・メール・地図・SNS程度であればかなり快適に動作します。
ゲームに関しては、まぁ動きはしますが快適というわけでもないので、オススメはしません。基本的にどれも動くには動きます。
ベンチマーク
カメラ
Mi A1のカメラは「12MPの通常カメラ」+「12MPのズーム専用カメラ」という構成になっており、「Picture Perfect Dual Camera」という謳い文句だったりしますが、ぶっちゃけ全然パーフェクトではないです。値段を考えれば悪くはありませんが、ちょっと暗く写ったり、解像感が足りなかったりと、粗探しをすればイマイチなところはいくらでも出てきます、
とは言ってもデュアルカメラやポートレートモードといった機能面は値段以上だと思いますし、実際の写りもそこそこは撮れるので、値段相応のカメラだと思います。
(フラグシップであるMi 6との明らかな差は感じなかったので、フラグシップ級のカメラを2万円ちょっとで手に入れられると考えればオトク?)
ポートレートモード
ここ1年に発売されたスマホにこぞって搭載されているポートモードですが、当然Mi A1にも搭載されています。
実際に使った感想としては……まぁオマケ機能ですね。光学的に背景をボケかしているのではなくソフトウェアで背景をボカしているので失敗したり不自然なことも少なくないです。
HDR
Mi A1に限った話ではないのですが、XiaomiのカメラアプリはHDRの処理が割と下手です。
例えばビルの写真ではHDRがうまく機能してHDRオンのほうが良さげに撮れていますが、それに対して餃子の写真ではただ”焦げ感”がアップしただけという……
他にも色々撮ってみましたが、HDRオンだと不自然な写りが多く、基本的にHDRは使わないほうが良いという印象です。
電池持ち
電池持ちは非常に良いです。私の使い方だと2日間充電無しでOKでした。
画面点灯時間(Screen On Time)も100%→10%でほぼ6時間だったため、平均よりは確実に持つと思います。
急速充電
Mi A1は急速充電に対応しておらず、5V/2Aの充電になるとHP上にも書かれており、付属してくるACアダプタも最大5V/2A出力なわけですが、一応実際の充電状況を調べてみました。
結論としては、5V/2AがMaxです。Quick ChargeやUSB PDに対応したACアダプタに接続しても5V/2A以上になることはありませんでした。
USB Type-Cの5V/3A給電ぐらいには対応していて欲しかったというのが本音ですが、5V/2Aでも1.5~2時間ぐらいで充電は終わるのでギリギリ許容範囲かと思います。
Widevine DRM
Mi A1のWidevine DRMはL3であるため、AmazonビデオやNetflixをHD解像度で鑑賞することができません。(SD解像度なら大丈夫)
それらのアプリをご利用の方は、Mi A1は避けたほうが良いです。
所感
Mi A1についての正直な感想は「クオリティの割に安い」「よくまとまっている機種」です。
Miブランドなのでこのスペックで2万円台前半という価格でも普通に思えてしまいますが、Miブランドでなければ普通に+100ドルされた値段で売られていてもおかしくないでしょう。実際、同じAndroid Oneで似たようなスペックのHTC U11 lifeやMoto X4は4万円ぐらいするので。
加えて、Mi A1は1つの端末として非常に良く出来ています。もっと上の価格帯でもバランスの悪い機種があったりしますが、Mi A1は全体的にそつなく上手くまとまっています。
ガジェット的な面白さはあまりありませんが、普通に使う分にはかなりオススメです。「安かろう悪かろう」ではなく「安いけど全体的に及第点以上」という機種です。
Mi A1は以下の通販サイトで販売されています。