Mi Pad 4のUSB Type-Cポートの仕様を調べてみた

USB PDやQuick Chargeなど、Mi Pad 4のUSB Type-Cポートの仕様について調べてみました。

簡単にまとめると

この記事の要点は以下の4つです。

  • Quick Charge非対応
  • USB PD非対応
  • USB Type-C Current 3A非対応
  • DisplayPort Alternate Mode非対応

Sink (受電側) としての動作

cheero CHE-324

USB PD 18WやQuick Charge 3.0に対応しているcheero CHE-324で充電したところ、約5V/2Aで給電されていました。

cheero CHE-324が送り続けるSource_Capabilitiesメッセージに対して、Mi Pad 4は一切応答していませんでした。

Sink時の挙動に関する結論

充電は5V/2AがMaxで、Quick ChargeやUSB PDには対応していません。

Source (給電側) としての動作

Source_Capabilitiesメッセージ

Mi Pad 4が送信するSource_Capabilitiesメッセージを確認したところ、PDOは「5V/1.5A (Fixed) 」でした。

Xiaomi ZJQ01TM

USB PD対応ハブ Xiaomi ZJQ01TMを接続したところ、5V/1.5AでUSB PDのネゴシエーションが完了したものの、なぜか1秒程度でMi Pad 4からの給電がストップし、正常に動作しませんでした。

原因は不明です。

負荷テスト

「Mi Pad 4のUSB Type-Cポートがどれぐらいの電力を出力できるのか」ということを調べるために、電子負荷装置を接続したところ、接続後一瞬だけ電力が出力されただけで、すぐに出力がストップしました。

1W程度しか出力していないのにも関わらず出力がストップしているため、出力不足というよりも、他の要因が原因である可能性が高そうです。

Nextbit Robin

お遊びでNextbit Robinを接続したみたところ、約5V/0.5Aで正常にRobinが充電されました。

給電時の挙動に関する結論

Nextbit Robinを接続した結果から、Mi Pad 4は少なくとも2.5Wは出力できることが分かります。しかしながら、USB PDハブや電子負荷を接続した場合では、2.5W未満しか負荷が掛かっていないにも関わらず、なぜか出力がストップします。

完全に挙動が意味不明なので、「USBメモリを接続する」程度の使い方しかしないほうが良さそうです。

所感

※この「所感」は私の想像です。正確さは保証しません。

Mi Pad 4はSDM660を採用しており、そのSDM660はQuick Charge 4+に対応しています。QC4+はUSB PDを利用した急速充電規格であるため、SDM660のパッケージにはUSB PDコントローラが含まれていると考えられます。

その一方で、Mi Pad 4は非常に安価な製品です。USB PDは実装が大変 (=コストが掛かる) 割に、製品のウリにはほとんどならない機能であるため、優先順位としてはどうしても低くなりがちです。そのため、安価なMi Pad 4では、USB PDは対応させない方向で設計されているように見受けられます。

つまり、Mi Pad 4は「USB PDに対応しているSDM660」を搭載しているにも関わらず、「USB PDに対応させない方向」で設計されているということです。その結果、USB PD周りの機能を完全に殺しきれず、意味不明な挙動をする実装になってしまっている……ような気がします。

テストに使用した機器

  • メディアロジック USB Power Delivery アナライザ DTW2U3 (公式HP)
  • Mi Pad 4 M1806D9W (Android 8.1.0 / MIUI China Stable V9.6.26.0.ODJCNFD)
  • cheero CHE-324 (USB PD 18W対応 / QC 3.0対応 / レビュー)
  • Xiaomi ZJQ01TM (公式HP)
  • USB Type-C to USB Type-C ケーブル (USB 2.0 / eMarkerなし)