Xiaomi Mi Pad 4のWi-Fi版を購入したのでレビューを行います。
スペック
機種名 (型番) | Mi Pad 4 (M1806D9W) |
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画面サイズ | 8.0 inch |
解像度 | 1920 x 1200 (16:10) |
端末サイズ | 200.2 x 120.3 x 7.9 mm |
重量 | 342 g |
SoC | Snapdragon 660 |
RAM | 3 / 4 GB |
ストレージ | 32 / 64 GB (eMMC 5.1) |
microSD | 対応 |
前面カメラ | 5 MP |
背面カメラ | 13 MP |
バッテリー | 6000 mAh |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
イヤホンジャック | あり |
ソース | Xiaomi |
Nexus 7で一気に拡大したAndroidタブレット市場は縮小の一途を辿っており、最近はASUSも新機種を出さなくなってしまったので、特に7~8インチタブレットはほぼHUAWEI 1択という状況になっています。
そんな状況で登場したのがMi Pad 4で、安価な割に立派なスペックなわけですが、「実際のところどうなの?」という風に気になっている方もいるかと思いますので、そういった点も含めてレビューを行っていきたいと思います。
Mi Pad 4は以下の通販サイトから購入可能です。
開封
箱の中には
- Mi Pad 4本体
- USBケーブル (USB 2.0、Standard-A to Type-C)
- ACアダプタ (5V/2A)
- microSDスロット用ピン
- ドキュメント類
が入っていました。
ハードウェア
製品品質
継ぎ接ぎボディですし背面もペラペラですが、一応アンテナ部以外は金属で出来ているので、質感自体は結構良いです。
タッチパネル周辺部は大きめのパッキンが使われていてあまり滑らかではありませんが、隙間は空いていないので値段を考えれば及第点という感じです。
サイズ感
成人男性が片手で持てるサイズ感です。電車で座れた時に電子書籍を読んだりするのに良さそうです。
ホールド感
金属ボディなのは良いのですが、結構滑ります。形状的にもグリップ的にも、ホールド感はあまり良くないです。
重さ
重さですが、主要な7~8インチタブレットと比較すると、
- Mi Pad 4 : 342g
- MediaPad M5 : 320g
- MediaPad M3 lite : 310g
- MediaPad T3 : 350g
- Nexus 7 (2013) : 290g
- Nexus 7 (2012) : 340g
- Xperia Z3 Tablet Compact : 270g
- iPad mini 4 : 299g
という感じで、数字上は結構重い部類に入っています。
実際に持ってみても、金属のフレーム (電源ボタンなどが配置されている部分) がズッシリと重く感じます。
ソフトウェア
Mi Pad 4は中国本土のみでの展開となっているため、「日本語設定なし・Google PlayなしのMIUI China ROM」のみとなっています。今後、グローバル展開される可能性も低く、MIUI Global ROMが提供される見込みはありません。
とりあえずMIUI China ROMで使ってみましたが、まぁ不便ですね。日常使いには向かないです。
Project Trebleに対応しているので、さっさとGSI (Generic System Image) のROMを焼いてしまうのが吉だと思います。
パフォーマンス
ケチって1番安い3GB RAMモデルにしましたが、特にRAMが不足している感じはありません。アプリの起動もそこそこ速いですし、ネットサーフィンしたりSNSアプリを使う程度であればもたつくことなく動作します。
重いゲームでもしない限りは3GB RAMモデルで十分なパフォーマンスを発揮してくれると思います。
ベンチマーク
デレステ
普通にプレイできました。Android端末でたまにある「音の遅延がひどすぎてゲームにならない」とかそういうことはなかったです。
私が普段デレステに使っているiPad Pro 10.5と比べると、反応速度やSE音など全体的にラグはありましたが、Androidなのでしょうがないですね。
MVは3D標準でほぼ60fps維持、3Dリッチでフレーム落ちが目立つ感じでした。
その他
ディスプレイ
精細で発色もそこそこ良く、ディスプレイに関して特に不満はないです。視野角も十分に広いです。
スピーカー
スピーカーは残念ポイントです。タブレットでは上部と底面の2箇所にスピーカーを配置している機種も多いですが、Mi Pad 4は底面側にしかスピーカーがないため、横向きで動画を見ても臨場感に欠けます。
カメラ
わざわざ出っ張らせるほどのご立派なカメラを搭載しているおかげか、意外と普通に撮れます。
通知LED
カメラの右横にある”白い点”が通知LEDです。分かりにくいものの一応用意されています。
保護フィルム
Mi Pad 4にはアンチグレアの保護フィルムが予め貼られていますが、インカメラ周辺が浮いていたり、アンチグレアフィルム特有の”にじみ”がひどかったりと品質はお察しです。
長く使うなら別のフィルムを貼り直したほうが良いです。
Widevine DRM L3
Mi Pad 4はWidevine DRMがL3なので、AmazonビデオやNetflixなどのアプリは画質が制限されます。 (仮にL1だったとしてもカスタムROMを焼いたら結局L3になってしまうので、カスタムROMを焼くつもりの人は気にする必要はありません)
USB Type-Cポート周り
Mi Pad 4の充電はは5V/2Aが最大です。USB PDやQuick Charge等には対応していません。
また、USB Type-C周りの実装が怪しいです。詳しくは以下の記事をどうぞ。
まとめ
良かった点
- ネットサーフィンぐらいなら十二分にスムーズ
- フルHDディスプレイ
- 安い
- イヤホンジャックあり
- microSD対応
悪かった点
- Global ROMなし
- 重い・滑る
- スピーカーが片側にしか付いてない
- Widevine DRM L3
- カメラが出っ張っている
- USB Type-C周りの実装が怪しい
所感
「一応マトモに動く」「値段の割に高スペック」ぐらいがMi Pad 4の良いところで、後は全体的に微妙です。「重い」「滑る」「スピーカーが片側にしかない」等、イマイチ使い勝手が良くないです。
店頭でHuaweiのMediaPadシリーズなどを一通り触ってみて、それも踏まえてMi Pad 4を評価すると「2.5万円ぐらいかな」という感想です。2万円以下の機種よりは質感もスペックもディスプレイも良いですが、端末としての完成度は3万円の機種よりも下です。
そんな感じなので、わざわざMi Pad 4を買うぐらいであれば、もうちょっとお金を足して3万円ぐらいのMediaPadを買うことを基本的にはオススメします。ただ、Huaweiの端末はBootloader Unlockができなかったり、デレステのタイミング調整が+38前後になるという欠点があるので、
- カスタムROMを焼きたい人 → Mi Pad 4
- 音ゲーをやりたいけど何らかの理由でiPadはNGな人 → Mi Pad 4
- 上記に当てはまらない人 → 3万円ぐらいのMediaPad
を選ぶと宜しいのではないでしょうか。
Mi Pad 4は以下の通販サイトから購入可能です。