USB Type-Cをイヤホンジャックに変換するアダプターは2種類あるので、購入する際は注意しましょう。
簡単にまとめると
この記事の要点をまとめると、以下の通りです。
- USB Type-C – 3.5mmステレオミニジャックの変換アダプターは「アナログ型」と「DAC内蔵型」の2種類がある
- アナログ型の変換アダプターは対応していないスマホが多い
- DAC内蔵型の変換アダプターはほぼ全てのスマホが対応している
- Appleの変換アダプターがDAC内蔵型でAndroidスマホでも使えるのでオススメ
変換アダプターは2種類ある
USB Type-Cを3.5mmステレオミニジャック (イヤホンジャック) に変換するアダプターは「アナログ型」と「DAC内蔵型」の2種類があります。
アナログ型
アナログ型の変換アダプターは、USB Type-Cポートからアナログオーディオ信号を取り出し、それをイヤホンジャックに変換します。端子の形状を変換しているだけで、信号そのものは変換しません。そのため、USB Type-Cポートからアナログオーディオ信号を出力できる機器でしか使うことができません。
しかしながら、USB Type-Cポートからのアナログオーディオ出力はあくまでオプションであり、必須とは定められていません。つまり、イヤホンジャックのないスマートフォン・タブレットであっても、アナログ出力に対応していない機種もあるということです。
例えばGalaxyやPixel、iPadなどはアナログ出力非対応のため、アナログ型の変換アダプターを使うことができません。
DAC内蔵型
DAC内蔵型の変換アダプターはデジタルでオーディオ信号を取り出し、それを変換アダプター内のDACでアナログ信号に変換し、イヤホンジャックへと出力します。
スマホやタブレット、PCはほぼ間違いなくデジタル出力に対応しているので、DAC内蔵型は基本的に全ての機器で使うことができると考えてOKです。
DAC内蔵型がオススメ
イヤホンジャック変換アダプターを購入する場合はDAC内蔵型の方がオススメです。なぜなら、アナログ型は使用できる機器に制限があるのに対して、DAC内蔵型はほぼ全ての機器で使うことができる (はず) だからです。
現時点 (2020年12月) では、
- DAC内蔵型
- 安い (税込 1,100円)
- どこでも買える (通販 or 実店舗)
ということでAppleの変換アダプターがオススメです。
筆者もこのAppleの変換アダプターを使っていますが、iPad Pro 11 (2018) はもちろんのこと、Androidスマホでも問題なく使えています。 (普通の3極プラグのイヤホンで動作することを確認)
変換アダプターのリスト
USB Type-C – イヤホンジャック変換アダプターのリストです。
Amazonで探すと聞いたことのないメーカーの変換アダプターがたくさん販売されていますが、変なものを買うと音が途切れたりノイズが入ったりすることがあるので、実績のあるメーカーのものをオススメします。
変換アダプター (DAC内蔵型)
↓↓は音質重視の高級モデルです。
変換アダプター (アナログ型)
アナログ型の変換アダプターはiPad ProやGalaxy・Pixelスマートフォンなどで使用できないので注意してください。
USB Type-Cイヤホンという選択肢も
「変換アダプターはちょっと……」という人には、USB Type-Cイヤホンという選択肢もあります。
USB Type-Cの仕様書には “The analog audio headset shall not use a USB Type-C plug to replace the 3.5 mm plug” という記述があり、アナログ方式のUSB Type-Cイヤホンが禁止されています。裏を返せば、USB Type-Cイヤホンは必ずDACを内蔵しているということになります。
……というのが建前ですが、実際はアナログ型のUSB Type-Cイヤホンも販売されているようです。アナログ型のUSB Type-CイヤホンはiPad ProやGalaxy・Pixelスマートフォンで使用できないためオススメしません。
↓↓のイヤホンは、全てDAC内蔵型のUSB Type-Cイヤホンです。
アナログ出力対応・非対応 まとめ
「スマートフォン・タブレットのUSB Type-Cポートがアナログ出力に対応しているかどうか」のまとめです。アナログ出力非対応の機種はアナログ型の変換アダプター・イヤホンが動作しないのでご注意ください。
アナログ出力 “対応” のスマートフォン・タブレット
- Xperia 5
- Xperia 1
- Xperia XZ3
- Xperia XZ2 Premium
- Xperia XZ2 Compact
- Xperia XZ2
- arrows 5G
- OPPO Find X2 Pro
- HUAWEI P30 Pro
- HUAWEI P20 Pro
- HUAWEI P20
- HUAWEI Mate 20 Pro
- HUAWEI Mate 10 Pro
- HUAWEI MediaPad M5 Pro
- HUAWEI MediaPad M5 (参考)
- Motorola Moto Z
- Rakuten Mini
- TORQUE G04
- OnePlus 7T (参考)
- OnePlus 7 (参考)
- Mi MIX 2S
- Black Shark
アナログ出力 “非対応” のスマートフォン・タブレット
- iPad Pro 12.9 (2018 / 2020)
- iPad Pro 11 (2018 / 2020)
- Galaxy Note20 Ultra
- Galaxy S20 Ultra
- Galaxy S20+ (参考)
- Galaxy S20 (参考)
- Galaxy Z Flip (参考)
- Galaxy Note10+ (参考)
- Galaxy Fold (参考)
- Pixel 4 XL
- Pixel 4
- Pixel 3 XL
- Pixel 3 (参考)
- Pixel 2 XL
- Pixel 2 (参考)
- AQUOS zero2 (参考)
- AQUOS ZERO
- HTC U12+
- HTC U11
- HTC U11 life / Android One X2 (参考)
- Razer Phone (参考)
- Essential PH-1
まとめ
- USB Type-C – 3.5mmステレオミニジャックの変換アダプターは2種類ある
- 「DAC内蔵型」の変換アダプターがほぼ全てのスマホで使える
- Appleの変換アダプターがDAC内蔵型でAndroidスマホでも使えるのでオススメ
筆者もAppleの変換アダプターを使っていますが、iPad Pro 11 (2018) はもちろんのこと、Androidスマホでも問題なく使えています。