AnkerのPowerIQとは - PowerIQ 2.0・PowerIQ 3.0との違いも詳しく解説

Ankerの充電器 (ACアダプター) やモバイルバッテリーでよく目にする「PowerIQ」。説明を読むと「Ankerの独自技術」とか「接続された機器を自動で判別してフルスピード充電」と書いてあって何やらすごそうな雰囲気だけは感じるものの、結局よく分からないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、そのAnkerのPowerIQについて詳しく解説します。

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PowerIQとは何なのか

いきなり結論を言ってしまうと、PowerIQとは「色々な充電規格に対応する技術」のことです。その技術のことをAnkerはPowerIQと呼んでいます。

スマートフォンの急速充電には

  • USB規格
  • Apple独自規格
  • Qualcomm Quick Charge

など様々な充電規格・方式がありますが、PowerIQはこれらの規格に複数対応する「技術」のことを指しています。そのため「PowerIQ搭載」と書いてあったら、それは「色々な充電規格に対応している」と言い換えることができます。

対応している充電規格が多ければ、それだけ急速充電できる機器も増えるため、「様々な機器を急速充電できる」というのがPowerIQ搭載充電器・モバイルバッテリーの特徴・メリットです。

PowerIQは充電の規格ではない

しばしば「PowerIQは充電の規格である」という風に認識されている方がいますが、これは誤りです。

Anker公式の文章を読んでも「PowerIQを搭載しているから様々な機器をフルスピード充電できる」というニュアンスの説明はありますが、「PowerIQは充電の規格です」という説明はされていません。

充電 (給電) の規格というのは、「どうやって電圧や電流をコントロールするか」というルールです。日本語や英語といった「言語」をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。

それに対してPowerIQは「複数の充電規格に対応する技術」です。例えるなら「複数の言語を話すスキル」です。

そしてPowerIQを搭載している充電器 (ACアダプター) やモバイルバッテリーは、複数の充電規格に対応している = 日本語や英語など複数の言語を話すことのできる「バイリンガル」や「トリリンガル」と例えることができます。

充電規格日本語や英語などの「言語」
PowerIQ複数の言語を話す「技術」
PowerIQ搭載機器複数の言語を話すことのできる「マルチリンガル」

勘違いしやすいところですが、ここはハッキリと区別して理解しましょう。

PowerIQ・PowerIQ 2.0・PowerIQ 3.0が対応している充電規格

これまで「PowerIOとは何なのか」ということを説明してきました。

続いて、「PowerIQ・PowerIQ 2.0・PowerIQ 3.0は何が違うのか」ということを解説していきたいと思います。


これまで説明してきた通り、PowerIQとは「色々な充電規格に対応する技術」です。これはPowerIQ 2.0でも3.0でも同じです。そのため

PowerIQ・PowerIQ 2.0・PowerIQ 3.0の違い = 対応している充電規格の違い

となります。

しかしながら、Ankerはどの製品に対しても「ほぼ全てのUSB機器をフルスピード充電できる」といった曖昧な説明しかせず、どの充電規格に対応しているのか明記していません。これではどれを選べばよいのか分からないため、実際のPowerIQ搭載製品を使って、それぞれがどの充電規格に対応しているのか調べました。

※以下の調査結果はあくまで私が調べた範囲のものであり、製品によって対応している充電規格に差がある可能性には注意してください。

PowerIQ

まず調べたのは「PowerPort I PD」です。このACアダプターはUSB Standard-AポートがPowerIQを搭載しています。

AVHzY CT-2 (Kotomi Premium) という、対応している充電規格を検出してくれるツールを使って調べました。 (AVHzY CT-2のレビューはこちら)

AVHzY CT-2によると、PowerIQは「Apple 2.4A」に対応しているようです。また、AVHzY CT-2では検出されていませんが、実際にはUSB BC DCPにも対応しています。 (AVHzY CT-2は時々USB BC DCPを検出しそこねる)

PowerIQ 2.0

次はPowerIQ 2.0です。

使ったのは「PowerPort Atom III (Two Ports) [A2322121]」で、このACアダプターはUSB Standard-AポートがPowerIQ 2.0を搭載しています。

AVHzY CT-2によると、「USB BC DCP」「Apple 2.4A」「Quick Charge 2.0/3.0」「HUAWEI FCP」「Samsung AFC」に対応しているようです。

PowerIQ 3.0

最後はPowerIQ 3.0です。

使うのは先ほどと同じ「PowerPort Atom III (Two Ports) [A2322121]」です。USB Type-CポートがPowerIQ 3.0を搭載しています。

AVHzY CT-2によると、「USB PD」「USB BC DCP」「Apple 2.4A」「Quick Charge 2.0」「Quick Charge 3.0」に対応しているようです。

 
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まとめ

ということで、「PowerIQとは何なのか」「PowerIQ・PowerIQ 2.0・PowerIQ 3.0の違い」について解説しました。

PowerIQとは「複数の充電規格に対応する技術」で、PowerIQ搭載機器は「複数の充電規格に対応している充電器・モバイルバッテリー」と言い換えることができます。

そしてPowerIQ・PowerIQ 2.0・Power 3.0は、それぞれ以下の充電規格に対応しています。

PowerIQバージョン対応している充電規格
PowerIQUSB BC DCP・Apple 2.4A
PowerIQ 2.0USB BC DCP・(Apple 2.4A)・Quick Charge 2.0/3.0
HUAWEI FCP・Samsung AFC
PowerIQ 3.0USB BC DCP・Apple 2.4A・Quick Charge 2.0/3.0
USB PD

一見するとPowerIQ 2.0・3.0は対応している規格が多くて良さそうですが、

という欠点があるため、オススメはしません。

結局のところ、PowerIQが搭載されていても自分のスマートフォンの充電規格に対応していなければ急速充電はできません。PowerIQという言葉に惑わされず、「自分のスマホの充電規格に対応しているかどうか」で充電器・モバイルバッテリーを選ぶようにしましょう

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